月に舞う桜
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今年は1月に子宮内膜症と診断され、12月に新型コロナに感染と、病気で始まり病気で終わった一年だった。 去年に引き続き、ライブには一度も行かず。行かなかったのはコロナ禍のせいではあるけれど、ライブをはじめとした遊びの遠出をしなくなって3年目、もうライブ等々に行く気力がないんじゃないだろうか。行くのを想像するだけで、面倒だなと思うし疲れてしまう。たとえコロナ禍が終わったとしても、このままフェードアウトしそう。 まだぎりぎりToshloveではあるけれど、Toshlの歌を聴いたり出演番組を観たりしても、あまりワクワクしなくなった。他のアーティストに関しても、そう。 とにかく人生に対してやる気がなくて、本ばかり読んでいる。私にとって、読書は現実逃避。 今年良かったのは、7月にnoteを始めたこと。詩と短歌、歌詞、小説。新型コロナに感染してつらかった期間を除けば、土日と祝日は欠かさず投稿している。来年も続けたい。 詩の月刊誌『ココア共和国』に、2回だけだけど詩を応募した。来年は毎月応募して、一度でもいいから誌面に掲載されたい。 それから、11年ぶりに電動車椅子を買い換えた。当初、コロナの影響で半導体の供給が遅れているから完成まで半年くらいかかるかもしれないと業者に言われたけれど、蓋を開けてみれば3ヶ月で納品された。
●今年読んだ中で特に良かった15冊 ・ジョージ・オーウェル『ビルマの日々』 ・瓜生崇『なぜ人はカルトに惹かれるのか――脱会支援の現場から』 ・アルベール・カミュ『転落・追放と王国』 ・デイヴィッド・ベネター『生まれてこないほうが良かった 存在してしまうことの害悪』 ・リチャード・ドーキンス『神は妄想である 宗教との決別』 ・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』 ・齋藤純一、田中将人『ジョン・ロールズ 社会正義の探究者』 ・藤原彰『餓死した英霊たち』 ・小笠原慧『DZ』 ・スタンレー・ミルグラム『服従の心理』 ・東直子『とりつくしま』 ・村田沙耶香『信仰』 ・熊谷徹『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』 ・染井為人『正体』 ・川内美彦『尊厳なきバリアフリー「心・やさしさ・思いやり」に異議あり!』
今年はベネターとドーキンスを読めたことが大きな収穫だった。どちらも、私にとって貴重な出会いだ。 とは言え、ドーキンスはまだ1冊しか読んでいないので、来年は彼の本をもっと読みたい。 オーウェル、ハクスリー、カミュ、カフカ、ロールズは、読みたいものはあらかた読み終えた。カミュは、『ペスト』も良いけれど、実は『転落』が一番好き。 村田沙耶香の小説は読破。 ル・クレジオ、サガン、東野圭吾、金田一耕助シリーズは、来年も引き続き読破への道を進める予定。
●今年観た中で良かった映画 ・チョコレートドーナツ(アメリカ、2012年) ・悪は存在せず(イラン、2020年) ・コレクティブ 国歌の嘘(ルーマニア、2021年)
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