月に舞う桜
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※「依存」「依存症」という言葉を使っていますが、医学的見地は皆無です。すべて素人の個人的な考えですので、あしからず。
依存症にはいろいろな種類があるけれど、もし自分がなるとしたら買い物依存症だろうなと思ってきた。いや、別に本気でその可能性を心配しているわけじゃなく、あくまで「強いてどれかと言うなら」のレベルだけど。
この夏、独りで美味しいものを食べに行きたい欲求がとどまるところを知らず、実際にあちこち行った。 この状態、過食と言うよりは、買い物依存の亜種なのではないかと思う。美味しいものを食べたいというのは表面的な欲求であって、お店に出かけていって食事のためにお金を使うこととか、あるいはもっと他の何かが真の目的なんじゃないか……みたいな。 美味しいものを食べることができたら一定の満足感はあるものの、心はどこか満たされない。満たされないから、他にどこかいいお店はないかなあと調べたりしている。
まあ、外食のために借金しているわけではないし、生活が破綻しているわけでもないし、そもそも毎日のように外食しているわけでもないから、依存「症」ではなく「依存気味」なのかな。
あと、私の場合は独りで外食できるのがコートを着ない季節に限られるから、行きたいお店にはいまのうちに行っておかないと、という心理が働いているかもしれない。 上着の脱ぎ着が自力でできないし、上着を荷物として扱うのも私の手に余る。
美味しいものを食べに行きたいとか、食事にお金を使いたいとかだけではなくて、誰の手も煩わせず、誰にも気兼ねせず、独りで外をうろうろしたりして長時間過ごしたいという欲求も強いんだろうな。 服が軽くて動きやすいいまは、貴重な季節。
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