月に舞う桜
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土日祝日休みで働いている人は、今年は4月と5月で例年より3日間(4/30、5/1、2)休みが多い。 時給1,000円で1日8時間勤務だと、給料が2ヶ月で計24,000円減る。 これは給料(手取りじゃなく総支給額!)が15〜16万円台の人にとっては大打撃ですよ。
天皇が替わろうが元号が替わろうが、日本社会の問題は何ら解決しない。それどころか、今回の代替わりに伴う10連休措置によって、政府はその大きな問題(非正規の生活の不安定さ等々)をさらに拡大させている。 代替わりを祝事と言うけれど、国民が幸福・安心・安定してこその祝事でしょう。
ついでに言うけど、私の前職場である特例子会社の話。 そこは健常者も障害者も同じ仕事をしているのに、健常者は正社員、障害者は契約社員(時給)だった。祝日が増えても健常者は給料が変わらないけど、障害者は打撃を受ける。 特例子会社なのによ?
お祭り騒ぎしてないで、この10連休こそ、こういう問題を知って、目を向けて、きちんと考えてほしい。 何と言うか、政治の場面だけでなく、各方面で特に何の吟味も批判的精神もなく、無邪気に「平成最期の○○!」や「新しい時代の始まり!」などと言われているのを見ると、無邪気なだけに、よりいっそう底知れぬ危うさを感じるんだわ。
天皇が替わろうが、平成が終わろうが、新しい元号が始まろうが、差別も格差も貧困も隠蔽も多くの人の苦境も、何もリセットされないからな!
流されず、目を見開いていなければならない。
ツイッターより↓
◆古谷経衡 @aniotahosyu https://twitter.com/aniotahosyu/status/1121064341581656064 「非正規殺すにゃ 刃物は要らぬ 連休10回あればいい」
◆KAMEI Nobutaka @jinrui_nikki https://twitter.com/jinrui_nikki/status/1121431320377171968 「「平成最後の授業」とか言っている教員や学校/大学があるんですね。そういう、「舌先三寸の国策への迎合」というのは、軽いがゆえに、むしろけっこう危ういんですよ。とだけ言っておきます。乗る乗らないは、個人の自由です」
◆山崎 雅弘 @mas__yamazaki https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1121689218734907392 「実際には特に付加価値など無いにもかかわらず「平成最後の」と言えば何となく特別な付加価値があるかのように錯覚するのは、権威主義思考の一形態だろう。平成最後の何かもそれ以外の何かも価値は同じ。一見無害な錯覚から、その錯覚を利用したより大きな権威の威圧が始まる。」
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