月に舞う桜

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2017年08月05日(土) Toshl DINE & CONCERT 2017〜乾杯&ディナー編

東京ドームホテルでおこなわれたToshlのディナーショーに行った。
今回は全4公演(昼夜2公演×2日間)あり、すべてコンセプトが違う。私はその中の最終公演「Toshl MEETS JAZZ」に行った(Toshlは自分の本名とかけて「としみつジャズ」なんて言っていた)。Toshl初のジャズコンサートだ。2015年4月にニューオータニでおこなわれたディナーショーでNew York State of Mindを聴いて以来、「Toshlがジャズコンサートをやったら絶対に素敵だろうなあ。いつかやってくれないかなあ」とずっと思っていたので、今回の4公演が発表されたとき迷わずジャズ公演を選んだ(もちろん、ストリングスオーケストラとの公演も捨てがたくはあったけれど)。念願が叶って、本当に歓喜。幸せ。

宴会場の前、お祝いのお花が飾られている一角に、有志の人たちが作ったらしい絵? パネル? が立てかけられていた。タキシード姿のToshlが、ベルと踊っている。「美女と野獣」が大好きなToshlにぴったりの、とっても素敵なプレゼントだ。いいなー。


DVDを買って、握手券をゲット。スタッフに手紙を預けることもできた。Toshlはライブやディナーショーでいつも前回のイベントのDVDを出すので、エンドレスなんだわ。





食事タイムにToshlがテーブルを回って一人一人と乾杯すると告知されていたけど、受付を終えてみたら少し離れたところでToshlの声がする! 宴会場に入る前に、ウェルカムドリンクでToshlと乾杯するっぽい。なんか、これ、デジャヴだ! いや、前にも確かにあった。去年の夏、やはりこの東京ドームホテルでディナーショーがあって、やはりウェルカムドリンクで乾杯したのだ。あー、あのときも予想外の事態にテンパったんだよなあ。
いやいや、いいんですよ? テーブルを回るのは足腰を痛めているToshlには大きな負担だろうから、Toshlは座ってて、その前を私たちが通っていくのが良い方法だと思う。でもね、心の準備ができてなくて……。
目の前にはすでに白ワインが注がれたグラスが用意されていて、焦る私。グラスを持って車椅子を操作はできないので、ホテルの人に車椅子を押してもらった。
衝立の中に入ると、テーブルの向こうに座っていたであろうToshlがこちらへ出て来てくれた。7月の横浜アリーナの初日にYOSHIKIに「ギンギラギン」と言われたジャケットを着ている。

Toshl「こんにちは」

な、なんか、わざと変な声出してる! うーんと、どう言えばいいかな、インスタとかで、にゃんたろうの代わりに喋ってるときみたいな声?
せっかく変な声を出してくれたけど、テンパってるから笑ってあげられないんだよ。ごめんよ。しかも、「こんにちは」って言われたのに「こんばんは」って返した気がする。あー、これもデジャヴ……じゃない、去年10月のバースデーショーでも、「おはようございます」って言われたのに「こんにちは」って返したんだ。もうホント、進歩してなくてごめんなさい。
私はどうにか笑顔で「楽しみにしてます」と言えたけど、きちんとグラスを鳴らしたか覚えていない。何となくToshlが怪訝な表情をしていたような気がしないでもないんだけど、まさか乾杯してなかったのかな!? そ、そんなことないよね?

席は入口に比較的近い場所だった。食事の途中までドアが開け放たれていたので、Toshlと乾杯した前室がちらちら見えていた。お客さんが一通り入場したあとも少し遅れて来る人がぱらぱらいて、そのたびにToshlはスタッフに呼ばれて乾杯の席に歩いて来ていた。Toshlがうろうろするのを、食事の手を止めてじっと見る私たちテーブル一同。Toshlくん、大変だなー。お客さんが全員入るまでじっとそこに座っているわけにはいかなかったのかな。まあ、コンサートの準備もあるからね。お客さんが来るたびにきちんと対応するToshlに頭が下がります。

さて、今回のディナーメニューはこちら↓

甲殻ジュレと色どり野菜 海の幸 茄子のコンポートとトマトクーリ
南瓜のスープ 南瓜のフランとトリュフバミセリ
真鯛のソテーとオマール海老 ガスパチョ・ア・ラ・クレーム
牛フィレ肉のステーキ ポルチーニソース 温野菜添え
マンゴーパルフェ、フルーツとマンゴーソースを添えて

あとは、パンと食後のコーヒー。
料理はどれもこれも色どりがきれいで目でも楽しめるものばかりだった。記念に写真を撮れたらよかったけど、撮影禁止というか、そもそも受付後は携帯の電源を切るようにアナウンスされていた。だから、すべては記憶の中に。
前菜は野菜のゼリー寄せが色鮮やか。スープは、まず具だけが入ったカップを配られ、その上から南瓜の黄色が美しいスープが目の前で注がれた。クリーミーで濃厚。魚料理は、ぷりぷりのオマール海老が絶品だった。で、これを食べ終えた時点で結構お腹いっぱいに。席に置かれていたメニューを見てデザートが私の大好きなマンゴーだとあらかじめ分かっていたので、次のお肉料理を少し残した。にもかかわらず、どうにもこうにも満腹でデザートを完食できなかった。あー、残念。もったいない。どこをすくっても濃厚なマンゴーの味がして、それはそれは美味しかったのに!
そうそう、席に着くとき、ホテルの人が「よろしければ、お料理を切ってお出ししましょうか?」と言ってくれて、お魚もお肉も食べやすい大きさにして出してくれたので、スムーズに頂くことができました。さすがホテルだ。

デザートまで食べ終えて、コーヒーを飲んだり歓談したりしていると、ステージに小瀧くん(Toshlのソロイベントではおなじみのプロピアニスト小瀧俊治さん)が登場した。
「BGMにしてください」とのことで、ドビュッシーの『月の光』を弾いてくれた。
わー、小瀧くん単独の生演奏が聴けるなんて、贅沢! コーヒーやお喋りをやめて、静かに聴き入る私たち。弾き終えた小瀧くんは「BGMですから、そんなにしんとして聴かなくても……」と照れ臭そうに言いつつ、「じゃあ、もう一曲。ショパンの、何にしようかな……幻想即興曲にします」と。
『幻想即興曲』は、一度でいいから生で聴いてみたかった曲なので、とても嬉しかった。クラシックに精通していない素人でも、ちょっと聴けば「ピアニストってすごいな!」と分かりやすい曲だ。だから、良い選曲だと思う。指の動きが速くて派手な曲なんだわ。聴いてて楽しい。飽きない。
小瀧くんのピアノは美しかった。さすが、プロのクラシックピアニストだ。小瀧くんのピアノで『幻想即興曲』が聴けただけでも、Toshlのコンサートが始まる前からかなりのお値打ちもの。しかも、ジャズコンサート本編には小瀧くん登場せず。昼公演には出たんだろうけど、わざわざディナータイムまでいてくれたなんて、感謝感謝。

(コンサート編に続く)


桜井弓月 |TwitterFacebook


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