月に舞う桜
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母とお花見に行った。とても風が強かったけれど、良いお天気だった。
川の両側に、どれくらいだろう、たぶん2キロ以上は桜並木が続いている。
まだ満開ではなくて、全体的には七、八分咲き、中には五分咲きの木もあった。 でも、歩けども歩けども続く桜の眺めは見ごたえがあったし、川面までせり出すほど伸びて垂れ下がった枝は風情があった。 週末なら、ちょうど満開になって一番見頃かもしれないけれど、これから数日は天気が悪いようなので先に行っておいて良かったと思う。
川の下流は鴨が泳ぐには水が少なく、鴨はトタトタと歩きながら水中をつついていた。 もう少し上流では、鴨より小さい鳥が川の流れに抗えず、すうっと流されている場面も。 鳥は苦手だけれど、遠めに見るぶんにはかわいいと思うこともある。
花見の名所になっているのだろう、たくさんの人が歩いていたけれど、大きな公園がないのでブルーシートを敷いて宴会に興じるような人たちがおらず、騒々しさに興ざめせずに済んだ。 犬を散歩させている人、自転車を押しながらときどき足を止めてカメラを構える人。みんな、道を譲り合ったり写真撮影の邪魔にならないように気遣ったりしながら、基本的にはゆっくり歩いていた。 川沿いは車やバイクが入れない遊歩道だから、安心して桜を眺めつつ歩くことができる。
途中、きれいなユキヤナギも。
遊歩道も桜並木もまだまだ延々と続いていたけれど、疲れたしお腹も空いたので、1キロちょっとで引き返した。
家のすぐ目の前に桜の木が5、6本あるけれど、私の部屋から一番よく見える木だけが、毎年なぜか咲くのが遅いというか、あまり咲かない。 お隣さんの前にある桜は、順調にわんさか咲いているのに。 まあ、今年はうちの周辺はどこも開花が遅かったな。まだこれからという感じ。
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