月に舞う桜

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2016年02月03日(水) 仙人は死なない

1月中旬にPATAが入院した。
PATAの状況と、XJAPANの今後の活動について正式発表があった。
大腸憩室炎及び門脈血栓症で、一時はICUに入っていたらしい。いまは小康状態とのこと。
3/12に予定されていたウェンブリーでのライブは来年3/4に延期、新アルバムの発売は、今後の状況を見て検討するそうだ。


去年末のMステを見た友達が「Xに仙人いるよね?」と言っていた。PATAのことだ。
友達は、XJAPANのファンではない。
メンバーやファンだけでなく、ファン以外の人にも仙人で通用するPATA。

仙人は、死なない。

でも、50歳で、去年のあのタイトなツアーを敢行して、おまけに酒ばっかり飲んでるんだから、そりゃあ体壊すよ。


いまはただただ、元気になることだけを願っている。


ウェンブリーもアルバムも、この際、どうってことないよ。
私たち、再結成やツアーやアルバムを、いったい何年待ってきたと思ってるの?
たかだか1年、それがもしも3年や5年になったって、待てないわけがないでしょ?
待つ時間が長ければ長いほど、お金を貯められるってもんよ。
いつ攻撃再開してもいいように、X貯金しながら待ってるから。

こういうときに忘れちゃいけないのは、一番つらいのはPATAだってことだ。
メンバーだってつらいし悲しいし残念だろう。私たちだって、心配でたまらない。
だけど、一番つらいのはファンじゃない。メンバーですら、ない。
PATAの悔しさや苦しさに比べたら、どうってことない。

大丈夫、どうってことない。

だから、誰も謝らなくていい。
YOSHIKIもToshlもHEATHもSUGIZOも、謝る必要なんてないんだよ。

PATAには……復帰したら、「心配かけて、どうもすいやせんでした」って、ちょっとは謝ってほしいかな。


今回、メンバーのコメントの中で一番頼もしく、安心させてくれたのは、HEATHのコメントだった。
あくまでも前を向いて未来とさらなる高みを力強く信じている感じと、ファンへの誠実さが伝わってきて、HEATHの言葉で、私も未来を信じられた。
YOSHIKIは、本当はまだコメントを出せるほどには気持ちの整理がついていないんじゃなかろうか。あまり、背負いすぎないでほしい。
PATAのこともだけど、YOSHIKIのことが心配になっちゃうよ。

もう、この際さ、みんなでいっぱい休んじゃえばいいんだよ。


野球に興味ないし、両親はアンチ巨人だし、私もあの組織のやり方はどうかと思うところもあるけれど、でも、今年はジャイアンツを応援することにする。
ジャイアンツが勝っていれば、PATAもどんどん回復すると思うから。
元気になって、また東京ドーム(PATAいわく、聖地らしい)に応援に行きなさいよ。


病院のドクター、看護師さん、そのほかのスタッフの方たち、どうかPATAをよろしくお願いします。

こういうとき、私は何もできない。
祈ることしか、できない。
たとえ、祈ることに何の意味もなくても、祈ることしかできない。

言葉少なで、ときどきちょっと口が悪くて、でも本当に愛情深く、やさしいギタリストへ、心からの祈りと、ほんのちょっぴり愛のムチを。

石塚! 酒ばっかり飲んでるから倒れるんだ! ちょっとは控えろ!
いつまでも待ってるから、また何食わぬ顔でギター持ってステージに出てこい!


仙人は、死なない。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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