月に舞う桜
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2015年07月23日(木) |
【7/20】魔夏の夜 Toshl ロック祭り〜握手会編 |
7/20に赤坂BLITZで行われた「魔夏の夜 Toshl ロック祭り」の続きです。
ライブのあと、VIPチケットを持っている人は握手会&DVDお渡し会に参加できた。VIPタイムは、ライブ前だけじゃないのだ。 今回のライブ、1階はオールスタンディングだったので、要所要所に仕切りの策があるだけだった。その一角に、Toshlが座っている。あの、派手な赤いTシャツを着て。ついさっきまで客席だった場所にToshlが来たものだから、ちょっとしたどよめきや歓声が上がる。
Toshlへ向かって、みんなぞろぞろと列をなす。Toshlの目の前へ行くには、一段上がらなければならなかった。そして、握手を終えたら一段下りて、会場から出て行くという流れだった。しかも段を上がり下りするところがかなり狭いので、私はどうすればいいんだろう? と、ちょっと不安になっていると、列から少し離れた場所で待つよう、スタッフに言われた。 私のほかにもう一人、車椅子ユーザーの女性がいた。二人で、列が流れていくのを見守る。みんな、幸せそうな表情で会場をあとにする。
列の最後の一人が握手を終え、会場から出て行った。 すると、スタッフが「こちらにお願いします」と、Toshlを誘導する。 私たちは動かないよう指示される。段を下り、歩いてくるToshl。
この時点で、テンパる私。 だって、Toshlが私たちの方へ、私たちのために歩いてくるんだもの! 私、たぶん、目を見開いて息を飲んだと思う。
まず、私の隣にいた女性が握手した。 そして、Toshlは私の目の前に来て、私と目線の高さを合わせるように屈んで、言った。
Toshl「ありがとう。今日は大丈夫だった?」
ライブ直後なのに、疲れを見せず、ニコニコしてくれる。 気遣ってもらえて飛び上がりそうなほど嬉しいのに、あまりの緊張で「もう! 想定外のこと言わないでよ!」という言葉が頭の中を駆け巡った(頭の中を駆け巡っただけである。実際に口に出すわけない)。
大丈夫って、何が? と、パニックですよ。冷静に考えたら、「すごく暑かったけど、大丈夫だった?」という意味なんだろうってことはすぐ分かるんだけど。 大丈夫も何も、暑さより、まずこの状況が大丈夫じゃないっつーの!
私、Toshlと何回か握手してるんだけどな。5回目かな。でも、ちっとも慣れないや。隣の女性は私と対照的にとても落ち着いていて、それがまた私のテンパり具合を加速させる。すごいなー、Toshlを目の前にして、あんなに落ち着いていられるなんて。
Toshlの「大丈夫だった?」に、ちゃんと答えたのかどうか、覚えていない。 私の緊張はピークで、声が裏返るのを制御できないまま、「すみません、疲れてるところ、わざわざ来ていただいて! ありがとうございます、すいません」とか何とか、言った気がする。
あのね、自分で言うのもなんだけど、私、こう見えても仕事は結構ちゃんとやってるんですよ。仕事中の私は、こんなじゃないんですよ。もうちょっと落ち着いてて、しっかりしてるんですよ。 ねぇ、お願い! 誰か、Toshlに伝えて! 普段の私はこんなじゃないの! こんな、声裏返ってないの!
4/29のDINE & CONCERTの模様が収録されたDVDを渡され、握手する。 Toshlの笑顔が目の前にある。パニックの一方で、肌が綺麗だなー、なんてことを思った。
Toshlは、スタッフに囲まれて、私たちから離れて行った。 私は、夢見心地で呆然としたまま会場から出て、帰路に着いた。
帰りの電車の中、泣きそうになりながら、「一生ついて行ってやる!」という思いを強くした。
最高に最幸に熱い夜を、ありがとう。
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