月に舞う桜
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先月から、平日の朝刊に夏目漱石の「こころ」が連載されている。 「こころ」を初めて読んだのは、高校の現国の教科書でだ。 私はあの世界がすぐに気に入って、授業でほかのページを取り上げているときも、そんなことは構わずに「こころ」を繰り返し読んでいた。 教科書に載っていたのは抜粋だったので、そのあと文庫本を買った。確か今も家にあるはずなんだけれど、ちょっと探しただけでは見つからなかった。 高校時代への懐かしさもあって連載を読んでいるが、いかんせん1日では大して進まなくて物足りない。それで、1週間分をまとめて読んでいる。 それでも、じれったい。
「じれったい」で思い出すのは、玉置浩二だ。 「こころ」の切り抜きを読んで、じれったいなあと毎回思い、安全地帯の「じれったい〜♪」という曲が毎回頭の中を駆け巡る。 タイトル、何だっけな。 スキャンダラスな面はともかく、玉置浩二のあの声は魅力的でそそられる。甘くてセクシーで、大人の男の危ないにおいがして、澄んでいないところも良い。心臓と子宮に響く感じ。ちょっと薄暗いバーかなんかで、あの声で歌われたら、イチコロだ。
あ、調べたら、そのまんま「じれったい」ってタイトルだった。
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