月に舞う桜

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2011年06月11日(土) おいしいもの その1.

先週土曜日(4日)の話なのだけど、おいしい物を食べに行ったらメニューを日記に書き残しておくのが好きなので、今さらだけど書いておく。


鷺沼にある「とうふ屋うかい」というお店に行った。
「うかい」は、一度は行ってみたいとずっと思っていたお店の一つだ。系列店の鉄板焼き屋は高いので尻込みしているのだけど、お豆腐屋さんならそこまで高くないと同僚が教えてくれて、味もかなり良いとのことなので、今回同僚に連れて行ってもらい念願叶って「うかい」デビューした。

お店全体が古き良き日本の香り漂う造りで、通された個室のすぐ外には小さな日本庭園があった。日本庭園にはきちんと池や橋があり、茶室風の小屋も見えた。とても風情があり、日々の忙しさを忘れてほっと一息つける空間だ。発想がありきたりだが、京都みたいな雰囲気である。

コースメニュー↓
・胡麻豆腐
・焼き油揚げ
・季節の4種盛り合わせ
・冬瓜と豚肉のたき合わせ
・豆水豆腐
・深川飯
・白玉ぜんざい
    +
・単品で桜海老のかき揚げ

料理は最初から最後まで大満足だった(和菓子が苦手な私は、デザートの白玉ぜんざいだけは同僚に食べてもらったりしたけれど)。
焼き油揚げは、その名の通りただ油揚げを焼いただけなのだけど、油揚げ自体がすごく美味なので、何もつけなくてもどんどん食べられる。お好みで、少し濃い味の醤油やネギ味噌を付けても良い。このネギ味噌が、また格別なのだ。もろみ味噌(って言うんだっけ?)に、手の爪ほどの大きさに切った長ネギを混ぜてある。油揚げだけでもおいしいし、ネギ味噌もおいしいので、付けるか付けないか迷うところだ。

4種盛り合わせは、ジュンサイ、エビとフキのたき合わせ、つぶ貝(だったと思う)の酢味噌和え、鱒寿司だった。ジュンサイと酢味噌和えは、それぞれ美しい切子に入っていた。
この酢味噌も、思わず唸るくらい非常においしい。酢味噌だけ舐めてもいいほどだ。
鱒寿司は、鱒の上に何かごく小さな葉っぱが乗っており、さらにその上からかつら剥きにした大根で巻いてあった。とても趣きがあって、目でも楽しめる一品だった。

冬瓜と豚肉のたき合わせは、冬瓜も豚肉もほろっと柔らかく、出汁がよく効いていた。出汁は日本人の心だなあと感じさせてくれる料理だった。

豆水豆腐というのは、豆乳に出汁を混ぜたスープに豆腐が浮かんでいる。豆乳と出汁の加減が絶妙。醤油を少し垂らして食べるのも良いけれど、豆腐自体もスープもおいしいので、醤油なしで堪能すると良いと思う。

単品で頼んだ桜海老のかき揚げは、そりゃあもうサクサクである。一つが結構大きくて、半分こしても食べ応えがあった。天つゆを出してくれたけれど、私は塩だけ付けて食べる方が好きだった。

素材、ネギ味噌、酢味噌、豆乳スープ……すべてにおいて、加減の良いお店であった。
料理を思う存分味わっていたら、予約制限の2時間があっと言う間だった。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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