月に舞う桜

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2010年06月06日(日) 期待以上のホテルと、期待外れの勉強会と

6/5(土)、6/6(日)と、国際フォーラムで行われた産業カウンセラー協会の全国大会(要するに大規模な勉強会)に行った。
土曜日は帰りが遅くなるし日曜は朝早くて大変なので、もったいないけどホテルに泊まった。
会社のカフェテリアプランを使って、わりと良いホテルに安く泊まれたからありがたい。こういうときだけは、うちの会社最高!と思う。欲を言えば、もうちょっと提携ホテルを増やしてほしいんだけど。
今回泊まったホテルのバリアフリールームは、非常に質が高かった。まず、部屋が広い。車椅子でも全く気にせず部屋の中をうろうろできる。そして、バスルームも広く、洗面台もお風呂も使いやすい。シャワーチェアが2つもあるし、バスタブとは別に、シャワーを浴びるだけのスペースもある。
バリアフリールームと言っても、車椅子で動くにはギリギリのスペースしかないところもあるし、洗面台が使いづらいところもある。シャワーチェアなんて、なくて当たり前と思っていた。

さて、肝心の勉強会。
土曜日は、国際フォーラムの一番大きなホールで講演会があった。
司会はなんと、梶原しげる氏。彼はシニア産業カウンセラー(産業カウンセラーより一つ上級の資格)を持っているらしい。最近あまりテレビで見なくなったと思ったら、そんな勉強をしていたのか。
講演は、なんと言うか、講演者の会社の宣伝という印象が否めず、まあそんなもんか、と。経営側がいくら良いこと言ってみても、現場レベルでは問題山積だったりするし、話半分に聞かないとね、と思う。でも、日本全体でみればその会社がかなり進んだ企業であることは間違いないけれど。

この大きなホールは、2002年12月にYOSHIKIがシンフォニックコンサートをやった場所だ。
普段はコンサートなんかでは車椅子スペースに案内してもらうのだけど、そのときは運良く前から2列目を取ることができたから、友達に頼んで普通の座席に乗り移らせてもらった。
日記にも何度も書いたような気がするけれど、あのとき、YOSHIKIはピアノで少しだけWithout Youを弾いてくれた。そして、「TOSHIが戻って来るまで、みんなで待ってようね」と言ったのだ。
私は、TOSHIが戻って来るなんて信じていなかった。そんな日が来るなんて、願っても悲しくなるだけだと思っていた。
でも、何年も経て、今がある。あのときは信じられなかった事態が、本当に起きたのだ。YOSHIKIは、私たちを慰め励ますためだけじゃなくて、心の底から戻って来るって信じて、そう言ったのかな。あのときの真意は分からないけれど、すごいね、YOSHIKI。待ってたら、現実になったもの。
2002年のあの日のことを思い出して、そんなことを考えていたら、ちょっと泣けた。講演会そっちのけで、何を感慨に浸っているんだか。

2日目の日曜日は、いくつかの分科会の中で興味のあるところに参加する形式だった。
が、これが相当期待外れで、がっかりした。
もう少し問題点や解決策を深く追究して提案してほしかったのだけど、ほとんどが現状報告に終わっていた。分科会選びを間違えたかな。
パネラーには申し訳ないけれど、眠くて頭がかくんかくんしてしまった。
私は、こういう勉強会というのは、どんな内容であっても参加する側のモチベーションしだいで、得るものが大きくも小さくもなると思っている。だから、今回は私のやる気が足りなかったんだろう。うん、そういうことだろう……そう思わないと、参加費がもったいなくて。

ま、久しぶりに東京まで繰り出して、感じの良いホテルにも泊まったし、全然見当違いのことで感慨深くなったりもしたし、よしとするか。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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