月に舞う桜
前日|目次|翌日
東京タワーに行った。近くから眺めたことは何度かあるけれど、上るのは初めてだ。 浜松町駅を出るとすぐ近くに立っているように見えるのに、歩いてみるとなかなか辿り着かない。さすが、東京タワー。 シルバーウィークだけあって、展望台の入場チケット売場には長蛇の列ができていた。みんな、考えることは同じである。
今日は階段で上るルートも開放していて、そちらは別にチケット売場を設けているらしく、「お待ち頂かずに上れます。スポーツの秋、メタボが気になるお父さん、ぜひ挑戦してみて下さい!」と係員が何度もアナウンスしていた。 階段だと600段くらい、展望台まで12,3分かかるとのこと。ご苦労なことだ。 途中まで上って疲れても、リタイアできないもんねぇ。大変大変。
チケット購入後、展望台行きのエレベーターまでが、また長蛇の列。エレベーターに乗ると、途中までは外が見えるようになっていて、ぐんぐん上っていく感じがちょっとした遊園地気分だった。 普通の展望台は地上150メートル。「新宿方面」「銀座方面」「国会議事堂2km」などの案内板があるので、ぐるりと一周しながら、どこら辺を眺めているのか分かりやすい。 と言っても、見えるのは高層ビルばかりで、大都市東京を見下ろしているという気分にはなれない、東京タワーができた当時なら、もっと爽快な眺めだったのだろうけど。
東京は、本当にビルばかりだ。今日見たあの眺めに比べたら、横浜は緑があるなと思った。 東京も嫌いじゃないけど、我が横浜は、上から眺めたときにああいう風景になってほしくない。だから、緑税も仕方ないか。
新宿のビル群が見えやすかった。羽田空港に向かう飛行機も見えたけれど、すぐビルの間に消えてしまった。それから、遠くにベイブリッジ。 国会議事堂は高層ビルに埋もれて、あまり見えず。皇居は、ビルの谷間のこんもりとした森を指して「あそこが皇居なんだろうね」という感じ。 曇っていて富士山が見えなかったのが残念だ。
さらに上って地上250メートルのところに特別展望台があるのだけど、80分待ちという表示を見て断念。お腹が空いていたもので。
東京タワー、一度は上ってみていいと思うけれど、私は展望台からの眺めより外からタワーを見上げる方が好きかな。 展望台からの眺めで言えば、ランドマークタワーの方が好き。あそこは視界が開けていて、遠くまで見渡せるから気持ち良いのだ。入場料は高いけど。
東京タワーをあとにして、東京プリンスホテルの和食屋さんでお昼を食べた。 お刺身と天ぷらの御膳。天ぷらは、特に海老のかき揚げが美味しかった。衣は軽く、海老はぎっしり。かき揚げって、チープな店だと重いばかりで美味しくないんだよね。あと、かぼちゃが甘くって、厚めに切ってあるのが嬉しかった。 デザートにぶどうゼリーが付いていたのだけど、これが驚くほどの弾力! こんにゃくゼリー? って思うくらい……って言ったら大袈裟だけど。でも、普通のゼリーみたいにつるんと飲み込むのは危なそうな弾力があった。
|