月に舞う桜
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しんどいしんどいと言っている間に7月は過ぎ去り、気がつけば8月になってしまった。 夏の暑さよりも、時の流れの早さに目眩を覚える。
私は相変わらず自分の行く道を決めかねたまま、此処に留まることも苦痛に感じている。 何処へ進もうとも、あるいは此処に留まろうとも、私は日々「破滅に向かって」いる。生きることは、すなわち破滅に向かうこと。 どうせ終着点が破滅ならば、自分をねじ曲げて体面を守ったところで何になろう。 最も避けるべきは、自分を壊すこと、呼吸しているだけの人間に成り下がること。
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