錯覚や気の迷いに振り回されて、道を過ってはいけない。でも、いったいどっちが本心でどっちが錯覚なのか、分からなくなるんだ。進みたいのか、退きたいのか。始めたいのか、終わらせたいのか。感情の表と裏は目まぐるしく入れ代わり、私は腹を決めかねたまま、今日もずるずると生きている。いつが本当の終わりだろうか。
© 2005 Sakurai Yuzuki