月に舞う桜
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詳しいことは知らないが、マヤ文明の予言によれば2012年に人類は滅亡するらしい。 本当に滅びるという保証があるなら今すぐ仕事を辞めるのだけど、もちろんそんな保証はどこにもなく、たぶん2012年じゃぁまだ滅びはしないだろう。
ノストラダムスによれば、1999年7の月にはすでに地球が滅亡するはずだった。 98年、高校3年生で受験生だった私は、「本当に来年滅亡するなら、受験勉強なんてやめて遊んで暮らすのになぁ」と思ったものだ。 予言を信じるはずはなかったけれど、0.00001%くらいは期待していた。いっそのこと、きれいさっぱり滅亡してしまえばいいのにと思っていた。 当然のごとくノストラダムスの予言は外れ、私たちは今もこうしてバカみたいに生息し続けている。受験勉強をやめなくて正解だった。
滅亡の予言は、他にもまだ世界中にたくさんあるのだろう。 期限が近づくたびに、人間は懲りもせず予言を持ち出して無意味に騒ぐのだろうか。 3年後に滅びるだなんて、あんまり期待させないでほしいものだ。予言を垂れ流している人たちは半ば警告の意味でやっているんだろうけど、私は危機感を抱くどころか、ちょっぴり期待しちゃうんだな。
自分だけが生き残って周りの人たちが次々に死んでいくのは悲劇だけど、人類全体が滅びるのは別に悲劇でも何でもない。それは、地球の歴史に起こる単なる一事象にすぎない。それも、地球規模で客観的に見れば、おそらく喜ばしい事象のはず。
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