月に舞う桜
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今の仕事、2年目に入った。 月並みだけれど、1年は本当にあっと言う間だった。 自宅からものすごく近いこととエレベーターやスロープなどの設備が整っているということ、ほぼその点だけで決めてしまった職場だけど(もちろん、できそうな仕事内容であることも大きかったけれど)、この選択は間違っていなかったと、1年経った今はとりあえずそう思えている。
入社前は「オペレーターってストレス溜まりそうだな。私に務まるんだろうか。また調子を崩してあまり続けられなくなるんじゃないだろうか」と心配だったけれど、もしかすると事務の仕事よりも合っているかもしれない。 一口にオペレーターと言っても、私がやっているのは比較的楽な応対業務だということもあるんだけれどね。 今の仕事は、何と言っても後に引きずらないところが良いのだ。就業時間が終わっても仕事のことが気になって頭を離れないような、まるで終わりがないようなのとは違うから、精神的に楽なのだ。 もちろんストレスが溜まることもあるけれど、たいていの場合は瞬間湯沸し機みたいに一気に「むきー!」となって、ほどなく消えてしまうから。
入社後数ヶ月間は、入社前にやっていた産業カウンセラーの勉強にまだかなり興味があって、「ずっと勉強を続けるぞ!」と思っていた。ところが、今は嘘みたいにやる気が皆無なのだ。 でも、それはむしろ私にとって良いことなんではないかと思っている。 私が産業カウンセラーに興味を持って「勉強して誰かの役に立ちたい」と思ったのは、私自身がカウンセリングを受けることで誰かに助けてもらいたかったことの裏返しなのだ。興味を失ったのは、今の私がもうカウンセリングを必要としていないからなのだろう。 そういう意味でも、この精神的な安定感を与えてくれた環境と、そういう出会いやタイミングに感謝している。
というわけで、2年目ものらりくらりと頑張ります。
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