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憂いの泉
イズミ
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2006年08月19日(土)
私にとっての、今日という日。


明日も早く起きなきゃいけないから、ほんとはさっさと寝なきゃいけないんだけど、
今日はなんだか特別な日だから、やっぱし書き残しとかなきゃって思います。

今日は、前の彼女が好きだった人が亡くなった日。
もう10年以上も前だったと思います。

今まで何人かの女の子と付き合ってきて、
それぞれの人が何らかの形を私の中に刻んで残していったけど、
彼女の場合は、死ぬことと生きることっていうか、
「ノルウェイの森」的なことっていうか、そんなこと考える感じのことです。

彼女と付き合ってるときは、それが8月の何日だったのかよく覚えてなかったんだけど、
彼女と別れてからも二回くらい図書館に行って当時の新聞を読んだりして、
今年初めて、今日という日を実感しながら過ごします。



だからなんというわけでもないです。

でも、たまたま今日、今付き合ってる彼女と会うことができるというのは、
けっこううれしかったりします。

彼女に命日のことを話すわけではないんだけど(そんなこと言ったら
取り返しがつかないくらいやきもちを妬かれるし)、
なんか落ち着けそうな気がします。



とは言いながら、去年でもなくて一昨年でもなくて、
今年、それを思い出しているというのは、
やっぱり私がふらりふらりしていることの表れなんだろうとも思う。

彼女は今日、元気にしているかな。
ひょっとしたらもう忘れてしまってるかもしれないな。
そっちの方が幸せなんだろうけど、あのときあんなに彼女を
ひっちゃかめっちゃかにしてた人のことをそんなに簡単に忘れられるものだろうか。
いや、ねずみのおかげで忘れることができたのかもしれないな。
私では全く歯が立たなかったあの人に、あいつは打ち勝てたのかもしれない。
だって彼女が選んだねずみだもんね。



お風呂に入りながら今日という日のことを考えてて、
もし彼女に電話したらどうなるだろうと妄想してみました。

土曜で学校もいちおう休みだろうから、ねずみとお取り込み中かもしんない。
それとも、やっぱりねずみと喧嘩中でひとりぼっちになってるときに
この日を迎えてしまって、ひどく寂しい気持ちになってるかもしんない。
それとも、きれいさっぱり忘れてしまっていて、へっ?って顔してるかもしんない。

そういえば、彼女はバレンタインデーをさっぱり忘れる人だったなぁ。
まだねずみと仲良しだったころ、彼女が本気で忘れてて
がびーんだった話をねずみから聞かされたような気がする。
私はその前の年になんとか覚えててもらってて
スヌーピーの詰め放題チョコをもらったのをねずみに自慢してた。



何もかもが過ぎた日の思い出。そして虚しい妄想。

彼女との距離が今よりも近づく日が、いつかはやってくるのだろうか。
それとも、もっと別の(よりまっとうな)カタチで、私は満たされるのだろうか。

そうあるべきなのだろうか。





もう少し続けます。

今の彼女に動きがありそうな感じです。



近々旦那が生保の仕事をくびになって、
完全出来高制の関連会社か子会社かで心機一転働くことになるそうです。

今でさえまともな仕事が出来てなくて(=契約が取れなくて)
最低保障の微々たる額しかもらえてないのに、
完全出来高制とかになったらますますやっていけないじゃん。
なのに、俺にもう一度チャンスをくれとか彼女に請うたとか。

それでだめだったら離婚するんだって。
別に私からせがんだわけでもないのに(せがんでも絶対言ってくれないけど)
彼女の口から離婚という言葉が出てきて、正直うれしかったです。

それだけ、働かない旦那はアウトだってことなんだろうな。
私が思ってたよりも、致命的で絶対的に。
彼は働こうという意思が無い、みたいなことを言っていました。
その点私は、生活費が足りないと思ったらバイトを増やそうとするあたり、
まだ「まとも」だとも。

旦那の異動が、さて彼女のふんぎりのきっかけの呼び水となるのでしょうか。






エンピツ