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■ Mai 〜心の傷と体の傷〜
顔が、もっすごぃ腫れてる!
まるで左側の口の中に
ティッシュでもつめてるの?ってくらぃの
超腫れ。
ここ2〜3日を
知人のジャスティン(アメリカ人:男)に報告すると
テーブルをバンバン叩いて笑いまくってた。
あの。何がおかしいの?
そんなに私の歯痛ストーリーが面白かったですか?
私まじめに痛いんですけど。
・・・・・と、どうやら
私の話し方がおかしかったらしく
目に涙を浮かべてゲラゲラと笑っている。
なんか、笑わせてるより
笑われてる感がぬぐえないんですけど、まいっか。
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マイの体が痣だらけだなんて
誰も知らなかったし、誰も気づかなかった。
もちろん私もだ。
何気なく一緒になったトイレの中の鏡の前。
袖をあげて手を洗っている彼女をふと見ると
手首には無数の切り傷が・・。
そうリストカットだ。
「マイっ!あんたどーしたの?その腕!」
「あ・・・・・。」
「あんた、、、リスカやってんの?」
「今日、、、、今日、話聞いてくださぃ・・・」
そんなやりとりのあと、
私たちはいつものカフェにいた。
「私、、、私、、、リスカやめれなくて。
てか、もともと情緒不安定なところがあって
少しでも自分の思い通りにならなかったりすると
切っちゃうんです。。。ホント、どーしようもないんです。」
寂しそうに彼女はそう言った。
そして
「あの、これ、、、見てくれますか。」
そう言って彼女はシャツを少しめくり
鎖骨のあたりを見せてきた。
そこには誰かに殴られたような青痣があった。
「え?それ、誰にやられたの・・・・?」
あまりのことに絶句になった私にマイは
「モト彼、、、実はDVなんです・・・・。」
DV。ドメスティック・バイオレンスだ。
同僚のTさんがDV????
女性にモテる風貌ではないけど
会社では、とてもフツーの人だ。
そこそこ頼りにもなるし、喋っていて面白い。
そんなTさんがDV????
私は信じられなかった。
「ホントにTさんが???DV????」
「いつもはやさしいんですけど、
口答えしちゃうと、すぐ殴られるんです。
でも、ちゃんと顔は避けてくれるんですよね。
殴るのは体だけなの」
「いやいや、避けてくれる、、、とか言い方おかしいから。
なんでそんなヤツのとこに戻ったの??
さっさと別れなよ」
「無理です。DVを受けたことがない人には信じられないかもしれませんが
私安心するんです。あーこの人こんなに私のこと想ってくれてるんだって。
でも、もちろん殴られたり引きづられたりするのはイヤですよ。
できればやめてもらぃたぃ。体も傷つくし心だって傷つく。
だけど、、、、言葉ではうまく言えないけど、私彼から離れられないんです」
わからなかった。
マイが言っていることが、何一つ理解できなかった。
私はいままでDVと呼ばれるものを受けたことがない。
十代の頃同棲していた彼に、少しの暴力を振るわれたことはあるけど
DVとはかけ離れたものだった。
「ごめん。私理解できないわ。
だけど、何かあったらいつでもおいで。
話だけなら聞くことできるから」
そして次の日、Wくんとこの話になった。
Wくんは、私が話すよりもずっと前にTさんのことは知っていて
マイに電話をしたそうだ。
「俺のところに戻ってこい」って。
あれだけ決意の固さをみせたマイだから
絶対Wくんのところには戻らないだろうと思っていたが
意外にも、またマイはWくんのモトに戻ったのだ。
だけど。
よかったねー、とは言えない自分がいる。
そして、、、マイを取られたTさんがこのまま黙っているはずもなく
Tさんはマイをストーカーするようになったのだ。
2008年05月01日(木)
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