My Prime Day's
さとりん



 不倫の事情 〜もう1泊〜

Libraryに「流星の絆」更新。

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やっと激務が終わりました。

そしてそんな私を待っているのは

1つ年下で同期のKくん。


どうやら社内の女の子と良い感じになったけど

相手のわがままに付き合いきれず

別れたような別れてないような状態なんだと。

で、その話を酒を飲みながらとことん聞いて欲しいそうだ。


なんていうか

なんていうか


すごくめんどくさぃ。


人の恋愛話にかかわるとロクなことがない。 (Maiシリーズ参照)

もしかして今回のこれも

それ系かしら、、と少々怖くなっているのです。


せっかく結婚して落ち着いたと思っていたのに

まわりが波乱万丈だと

やっぱり巻き添えをくうのね、と少々悲しくなったり。


今週か来週にでも

ヤツと酒を酌み交わしてきます。


絶対奢らそ。


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「じゃぁ車行こうか」


駅近くの駐車場に行き

ナビで目的の場所を探した。


あまりよく覚えてないけど

そこは奈良県の山奥にあり

私たちは終電のことも何も考えずに

そんな辺鄙なところに向かった。


彼との会話はそこそこ楽しくて

私が苦手とする横柄な話し方も見られないし

女性経験が少なそうな割には

女性をちゃんと立ててくれてる姿勢に

少なからず私は好印象を抱いた。


1〜2時間くらぃ走っただろうか

どんどん明かりも少なくなり

かなり山奥まで入ってきた。



インターネットで知り合った男と

こんな山奥で2人きり。



このシチュエーションは、誰が聞いても

やばそうだけど

私にはまたもや根拠のない自信があった。


この人は絶対大丈夫。



その自信通り

このあと、私たちは一夜を車の中で過ごすことになったけど

キスどころか何にもなかった。

夜通し喋りあかし、

車の中で少し仮眠を取ると

あたりはもう明るくなってきた。



始発もう出てるな。



だけど帰りたくなかった。

もう少し彼を試してみたかった。

まだ材料が足りない。

ラッキーなことに月曜は祝日だし

もう1泊できなくはない。


「ねぇ、どうする?」


「え?」


「どこか行く?

 ・・・・・それとも帰る??

 どうしたい?」



「うーん、、、」



なかなか「もう1泊」と言えない自分がいる。



「ねぇ、決めて?」


「えぇ、、、、っと・・・・」



相手もなかなか言わない。

しかもずっと考えてる。

そんな態度にイライラした。 (苦笑)


「このまま遊ぶか帰るかのどっちかだよ?

 Kくんはどーしたい?正直教えて?」



それでも数分しぶった彼は、やっと答えた。


「うん。正直に言うね。

 せっかく遠くから来てくれたわけだし

 やっと会えたしさ、俺はもう1日一緒にいたい。」



その言葉を聞いて安心した私は


「よしっ、じゃぁKくんの家いこ」


と言っていた。

予期せぬ言葉にびっくりした彼は

しばらく考えてたけど

意外とあっさりと私の提案を受け入れてくれた。



ネットで知り合った男と初めて会い

一夜を山奥で共にし

そして次の日は彼の家に泊まろうとする。


どう考えても危ない。


何度も言うようだけど

私にはなぜか根拠のない絶対の自信があった。

だけどそれは確信ではない。

あくまで私の勝手な思い込みだ。


でも、私はそれを確信にしたい。

だからこんな無鉄砲なことをしたのだ。

今考えれば、もっとほかにやり方があったかもしれない。

だけどこのやり方は彼だから、やろうと思った。

ほかの人だったら、こんな無茶なことはしない。



絶対、絶対、大丈夫・・・・・。


そう思いながら、

私は彼の車の助手席で眠りについた。

2008年04月23日(水)
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