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■ 不倫の事情 〜会話〜
「質問して・・・・いぃですか?」
おそるおそる彼女がアタシに問う。
「なんですか?」
「あの、、、デートとかしてました?」
「会うのは、ほとんど夜。
あ、1回だけ昼間に一緒に買い物に行ったけど」
「そうですか・・・・。
それって、やっぱりあなたのことが好きだからだと
思うんです。」
「・・・・・・」
「これからどーするの?
アタシが今日こんな電話しちゃって
アナタは彼にどういう態度を取るつもり?」
「たぶん・・・・何もいえません。
会っても、きっといつもどおりに過ごしてしまうと思います。
でも、ホント信じられない。
彼はそういうことができるようなヒトじゃなぃんです!」
彼女の前での兄さんは
きっと一途なんだろうな。
アタシはずっと聞きたかったことを聞いた。
「ねぇ、兄さんとはどこで知り合ったの?」
「彼がアタシの会社に配達にきて・・・」
「そっか、、、じゃ、アタシと一緒だね」
「ちなみに付き合って何年?」
「2年くらぃかな」
2年・・・・。
ラブラブでもなく
他に隙があったら
一番気が移りやすいときだ。
「そっか、2年って長いんだね。
結婚とかするの?」
「先日弟さんが結婚されましたよね。
そのあと、会って
<ずっと一緒にいれたらいぃね>とは、
言われましたけど」
弟の結婚式、ホントだったんだ。
10月2日。
アタシの誕生日。
絶対一緒に過ごしてくれるものだと思ってたのに
彼は弟の結婚式に
出席しなければならなぃから駄目だと言った日。
はっきり言って信じてなかった。
その時、まだ彼女がいるなんて知らなかったけど
だんだん冷たくなってきている彼の態度を
不審には思ってたから。
「そう。こんな電話してゴメンね」
「いえっ!全然!
最初はビックリしたけど、
知ってよかったと思います」
いきなりの会話の転回で
彼女の呼吸が止まったのを
電話を通してでもわかった。
「え・・・・?」
2006年07月04日(火)
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