夢見る労働者
2001年09月04日(火)
「9月一杯でバイト辞めます」
昨日、店長に正式に伝えた。
今日バイトに行くと、新人の子が入っていた。
「PATくん、時間あったらこの子に色々教えてあげて」
気付けば私も人にものを教える立場になっていたようだ。
2ヶ月前の自分のことを思い出しながら、
緊張しきっている彼女に、とりあえず笑顔を見せた。
「聞いたよPATくんー。9月で辞めるんだってー?」
「って広まるの早いっすね!?」
バイト開始時から何かとお世話になっていた先輩が声をかけてきた。
客として店に来ていた頃から、顔と名前だけは知っていた人。
その明るさに幾度となく救われた覚えがある。
「PATくん」
「はい?」
バイト面接の時の相手でもあった社員さんが、
シルバーを拭きながら声をかけた。
「大学受かったら、また帰ってきてね」
正直ラクな仕事ではないし、
大学に受かった暁には別のところを探そうかとも思っていた。
しかし、やはりここはいい職場だ。
バイト初日に感じたことは、あながち間違いではなかったらしい。
少しだけあたたかい気持ちになりながら店を出た。
それにしても。
二日連続で客入りが少なすぎて予定より早くあがれてるんだが、
大学入学した頃にまだこの店は残っているんだろうか。
そのほうが心配。
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