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2011年10月14日(金) ザイルを繋いで

時々、思う。
今はきっとそうやって歩いている状態なんだな、と。
山頂がわからない中でのアンザイレン。

本当の山とは違ってトップは交替しながら。

そこがどんな山頂であれ
辿り着いたらわたしたちはザイルを解くんだろう。

その後のわたしたちがどうなるかは
その時にならないときっとわからない。


時が経つにつれて、気持が変わってゆくのは仕方のないこと。

次の約束も、冬の約束も、何年か後の夏の約束もたくさんあるけれど
彼のわたしに対する態度は変わらないけれど
会えばたくさんのキスをくれて
手を繋いで道を歩けるけれど…

でもこんな関係でそれが絶対ではないことは
嫌になるくらいにわかっている。
仕事柄、綺麗な女性と会う機会も多いはず。
どこにでもいる、というわたしのようなタイプは
大勢の人の中にいればきっとたちまち埋もれてしまう。

いつかお互いの気持ちが離れたら
わたしは普通に振る舞うことができるんだろうか。
日常生活を送ることができるんだろうか。

出会ったばかりの頃は、
そんなにストライクではなかった彼だから(失礼)
正直言って一歩引いて付き合っていけるつもりでいた。

今は。
引いてるつもりでいるけれど、多分「つもり」だけだ。
ザイルを解いた時にわたし、きっと冷静でなんていられない。

来るか来ないかわからないそんな未来に
時折絶望的な気持ちにすらなる。

精神的に不安定になっているのかな。
言葉で示してくれないとわからないこともある。
贅沢なのかもしれないけれど。


また一緒に登れたらいいな、本当の山に。
テントを担いで、大きなザックで。
何よりも今のわたしはそれがしたい。


菜々 |MAILPhoto


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