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彼と会う日は何故か雨のことが多い。
別に雨女というわけではないと思うけれど。 …あ、節目に雨になること、、あったかも…。 ということは私のせいか。そうか(笑)
きっと太陽も見ているんだろうな。私と彼の関係を。 つまり私にも彼にも、雨を呼ぶだけの理由がある。
初めてデート(らしきこと)をしたのも雨の日だった。 まだ季節は冬の名残を留めていて、 私はマフラーを巻いていたし、傘をさす手も雨に濡れて冷たかった。 スカートをはいていこうと思っていたけれど あまりの寒さにやっぱりパンツにしようと慌てて履き替えたっけ。
ちょっと躊躇して、でも広げた傘に二人で入って でも私は腕を組むなんてこともできずに 微妙な距離を保ちながら、雨の中を歩いた。
老舗の珈琲店に入って、一杯のコーヒーでずいぶんお喋りをした。 そんなに入ってるつもりじゃなかったのに、 気がついたら時間が経っていて。
お腹が鳴って、お昼、食べに行こうかってお店を出た。 雨の中、さっきよりもう少し距離が縮まって、 でもやっぱり腕を組んだりもできずにお店を探した。
ランチはイタリアンのお店だった。
食べ終わってまた別の喫茶店に行った(笑) そこもやっぱり老舗の珈琲店。今度はケーキとコーヒー。 たくさん話したな、ほんと。
そこを出てまた傘に入って。 私は相変わらず、そっと隣を歩くだけだったのだけど。
私が持った傘をそのままさして、秋が私の肩に手をまわした。
駅までの道のり、冷たい雨と対照的に、 彼はとても、温かかった。
今でも雨の日になると、あの日のことを考える。
今はごく自然に、秋が傘をさして、私が腕を組むのだけど 彼はその都度、とっても嬉しそうな顔をする。
今はちょっと暑いけど。 会いたいなぁ(…そればっか…)
菜々
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