回り道のついでに
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確かに関わりは十分過ぎるほどあった。 彼氏彼女ではなかったけど、大事に思ってくれてたのも知ってる。 あたしも君が大事だから。 思い出さなくたって、忘れられるはずない。 君は、あたしの味方だって言ってくれる。 その言葉に嘘はないけど、でもそれは違う。 同じ言葉を、同じ想いで、他の人にも囁くのなら、それは違う。
それがきみのやさしさなら、痛いよ。 本気のやさしさだから、からい。
想像通りの結果。 忘れるのは君のほう。 思い出すようになるのは君のほう。 何かあった。 そんな二人。 それだけの二人。 何か、がお互いに伝わる前に、終わってしまうから。 それだけの二人だよ。 大きい犬はあたしをやさしいと、そう言うけど、それも違う。 あたしのはやさしさじゃない。 ただの柔さ。 ただの弱さ。 ただ、距離を詰めない、そんな生き方しかできないだけ。 暗い道を歩いていて、ちょっとだけ手が触れた。 それだけ。 あたしはやっぱり一人で歩くのか。 ずっと自分に言い聞かせてた通りだけど。 分かりきってることでも、認めるのにまた、強さが要る。 何だこれ。
もう君に会いたくないけど、 やっぱり会いたくなるだろうな。 我慢も努力も嫌いなのに。 君はオンナが居ないと駄目ってゆってたけど、あたしはどうかな。
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