ちょっと今日は調子悪い。寝不足がよくないようだ。さよなら渓谷を観て、許すことについて考えている。良く考えるとあんなことは現実にはあり得ない。あそこまでゆるしを乞う男はいないし、受け入れる女もいない。毎日過去の事件を思い出さにといけない苦痛に耐える理由はない。私はその苦痛に耐えさせられている。これで許せという方が無理だ。許さなくていいというのが今の結論だ。ヒロインも揺れていた。許すことと罰することの間で。それは永久に続く過程だ。目の前に自分を傷つけた人間を目にして心穏やかに許せるほどの人格者ではない。神や聖人君子ではなく、人間であっていいのだ。
|