こんな一日でした。
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高校時代の恩師が、現在、美術科のある高校の先生をしていらっしゃる。私の高校には美術の先生が2人いらしたのだが、その二人ともが、その高校で指導されている。今日はその高校へおじゃました。
日本画というのは、現在の美術の中で特別な立場にある。権威化されて守られていながら、同時に非常に仲間はずれにされている。実際、学校教育の中で、日本画が取り上げられたり、指導されたりすることは皆無と言っていいだろう。
そんな中で、私は高校時代に日本画に触れる機会を得た。高校に日本画の先生がいたからだ。これは実に恵まれたことである。美大受験、日本画を専攻する人ですら、ほとんど高校でも、予備校でも、日本画の画材に触れることがない。大学に入ってやっと岩絵の具に触れるのだ。
その高校は美術科がある学校なだけあって、洋画、日本画、彫刻、デザイン、クラフト…全ての先生がおり、それぞれの教室、設備が整っている。画集も図録もあって、私から見ると、実に恵まれた環境に思う。
さて、その高校へ行って、私は自分の絵のことやらなにやら話し、生徒の皆さんの作品について、なんだかんだとコメントしてしまった。良いのかな〜、大丈夫かな〜と、思い返すことしきりである。
10代、美術がどうとか、画材がどうとか、そんなことに関わらず、ただただひたすら描く熱心さは、すがすがしく良いものだ。 でも、10代の自分とそんなに変わらない「描こう」という素直な気持ちが、今も私の中にはあるようにも思う。そんな気持ちを、長く保持できているのは、やはり、高校時代の先生方の指導のあり方のおかげだと、今日は強く感じた。
今日のことは、ちゃんとまた日記に書きたいと思う。
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