竜也語り

2005年04月13日(水) 黎明前(13)

☆ドラマ☆

●「それが答えだ!」Symphonie Nr.4

「恋を殺した先生」
成瀬はある日校長の平林からオケ部を学生オーケストラコンクールに出場させて欲しいと打診される。自分が指揮をすれば優勝すると豪語している成瀬だが出場する気などさらさらなかった。教務主任の有理子にどうせ優勝するなんて口だけと詰られ、その言葉に反応し結局コンクール出場をその場の勢いで受けてしまった。

さてある日の部の練習中、生徒達は落ち着きがない。練習が始まる前、演也と和音のことを男子生徒達がからかい、ちょっとひともんちゃんくあったのだ。特にトランペット担当の律子は集中していない。ふと律子の楽譜から一通の手紙が落ちた。演也宛てのラブレターだ。再び音楽室は賑やかになり、成瀬はその手紙を取り上げ演也に律子のことをどう思っているのか無神経に皆の前で尋ねる。困っている演也…。演也は和音のことが好きなのだ。その演也の沈黙にたまらなくなった律子は教室を飛び出してしまった。後から女教師達や女生徒達が女心を踏みにじったと成瀬を詰るが「ダメって答えなら早く判った方がいいだろう」と涼しい顔をしている。私もどちらかと言えばそっちの方がいいが、中学生の女の子にはちょっと酷すぎる。特に有理子の剣幕は凄かった。そんな有理子に成瀬は一言。「お前、俺のこと好きなのか?」平手が飛び有理子は足高く出て行った。これはいいかも知れない。うるさい相手を黙らせる方法。今度うるさく喚く奴がいたら言ってやろう。「あんた、私のこと好きなんでしょ。」

次の日律子の行方が知れなくなる。大騒ぎの大人達。当然成瀬は槍玉に上げられる。「あなたは恋なんかしたことがないんですか!?」有理子は成瀬に詰め寄るが、そんなこともなさそうだ。これでは練習にもならず校舎を出た成瀬のところに演也が駆け寄って来た。自分が律子に和音への想いを告げたから律子の家出は自分のせいだと打ち明ける。しかし成瀬は「俺には関係ない。」と冷たく突き放した。それでも成瀬は律子を捜しに行った。ラブレターの中にコンサートのチケットが一緒に入っていたのだ。演也の好きなバンドのコンサート、律子はどうもこれに演也を誘いたかったらしい。何か律子がいじらしかった。
そのコンサート会場に律子はいた。律子を外へ連れ出し車で迎えに来た池田と3人で帰途につく。車中で成瀬と律子は色々な話をする。またここに1人成瀬と距離を縮めた生徒ができた。実は和音は夏休みが終わったら転校することになっている。「なんかズルイよね。対等に勝負したら和音なんかに負けないんだけど、転校とか、ドラマッチクなのに男って弱いんだもん。」その通り!こういう強気な発言をする女の子は私は好きだ。律子はもう大丈夫のようだ。「今時の女の子はフラれたぐらいで死んだりしないよ。ほんと判っていないな。死んだのは私の恋…」律子は呟いた。

日曜日、成瀬はオケ部員達に招集をかけ、楽器を湖畔に運ばせた。そこに黒い服を着た律子がやって来る。律子をカヌーに乗せ、今日の練習はここでやるとレクイエムを生徒達に弾かせる。出来るだけ優しく柔らかく演奏することを要求する成瀬。律子の破れた恋を弔ってやっているのだ。律子は演也宛てのラブレターをそっと湖に流した。律子役の吉野紗香さんは本当に可憐な美少女だった。

□4話の演也□
学校で大人達がコンクールの件でなんやかんや揉めている頃、男子生徒達は河で遊んでいる。浮輪を持って河で泳いでいる生徒達。演也はその中にはいず…。見たかったなぁ・・演也の浮輪で泳いでいるところ。後から制服姿でやって来て、何故か河に放り込まれた。濡れたシャツから透けて見える演也の体の華奢なこと!爽やかな学園もののドラマでこんなところを喜んで見ている自分がさすがに情けなかった…。

オケ部の練習前、和音とバイオリンを挟み2人だけで話をしている演也。それを男子生徒達がからかい、和音は黙っているが演也はムキになり「そんなんじゃあねーよっ!」とお決まりの言葉を放ち睨んでいるがとまどっていて…可愛かったな。でもね、ムキになって言い返すから相手が面白がって余計からかうんだよ。和音みたいに無視していなさい(笑)。
皆の前で自分宛てのラブレターを読まれてしまった演也だが、和音と律子の顔を交互に見てもじもじ困っている。この演也の表情がまたよくて…。アラ、意外と優柔不断?と思ったら、後ではっきりと律子に自分の気持ちを伝えた。「ごめん…」と律子に謝る演也の顔は真剣で凛々しかった。まぁ女性としてはここで謝られると非常に困ってしまうのだが、偉いよ、演也。自分にその気がなかったらそのことを相手にちゃんと伝えなければね。言いずらいだろうけど。それが本当の優しさだと思うのだ。期待させて楽しんで弄ぶなんてのはもってのほか。演也は池田や和音の言うように根は優しいイイ奴なのだ。

***今回のつぼ***
・和音とバイオリンを挟んで話しているシーン。何かいい感じでちょっと青春時代を思い出し胸キュン。
・「オレ、律子ちゃんに言っておきたくて…オレの気持ち伝えたくて…」懸命に成瀬に訴える演也の姿にまたまた胸キュンキュン。あぁもうイイ奴!演也って〜。


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