毎日タブン補給する
DiaryINDEX|past|will
2005年06月10日(金) |
震える箸をみるだけで涙がうかぶなんて・・ |
やっとコンサートの申し込みができた。 今年は遅れちゃったな。 あとは運を天にまかせるのみだ。 いけるといいんだけどなあ。
シマオはさ、ある意味純粋培養なんだよね。 大学中退して家業をついだけど、カレのまわりには昔なじみの気のいい人たちばかりがいたんだと思うんだ。 特にちっちゃいネジ工場をいとなむ一家を悪意をもって攻撃しようとか、不幸にしてやろうとか誰も考えないでしょ。
最後に従業員にお金持ち逃げされたのだって、シマオのなかで恨んだり憎んだりする気持ちが生まれたかどうか疑問だし。 あの件でシマオが「あいつこんどあったらぶっ殺す」くらいの気持ちをもってたら人をみる目も変わっていっただろうけど。
だから、そういうことを予想したり防御したりするって感覚をもちあわせてなかったんだと思うんだ。 それが必要不可欠だってこともそれほど身にしみてはわかってなかったと思うんだ。 自分を認めてくれる発言をする人を疑うなんてシマオの辞書にはないんだ。
いってみれば考えが甘っちょろいんだ。 あんな魑魅魍魎のうごめく世界でやっていくにはあまりにも甘っちょろい。
でもそういう才覚っていうのは一朝一夕には絶対に身につかないでしょ。 相手が自分にたいしてどういう意図をもって近づいてきたのか見極めるなんてそう簡単なことじゃないよ。
M&Aとかビジネス上の戦略とかは以外にも秘めたる才能を持っていて、ちょっとタカヤナギさんに背中をおされただけで開花しちゃったけど、人を見極める目をもつには時間がかかって当然。 あんな短期間で身につくわけがない。
タカヤナギさんだって銀行員の時をふくめて少しずつ身につけてきたに違いないさ。 たくさんの怪物たちと渡り合いながら知恵をつけたに違いない。
それをシマオに同じように要求してもムリだよ。 できないよ、まず人は疑ってかからないといけないんだから。 自分でも驚くくらいの自分の才能に思い上がってる真っ最中だし、基本はアイランドボーイのシマオくんなんだから。
そんなシマオを蹴落とすなんてこと、百戦錬磨のサクラバさんにはわけないことだよね。 あっという間にまっさかさまにたたきおとされたね。
かわいそうに。 思い上がってるからだよって思っても、やっぱりかわいそうだ。
サクラバさんの胸ぐらをつかんだ時、エレベーターがしまる時、もうシマオくんに返ってるんだもんなあ。
亡くなった人のコドモにせめられてる時のとまどった顔も。 (またあの子役のコがうまくてさあ) ホテルで身体をまるめて呆然としてるのも、自業自得だと思ってもかわいそうでかわいそうでしかたなかった。
マリコとリュータのまつ家にかえってきてよかった。 返る場所があって本当によかった。 愛してまっててくれる人がいてよかった。
シマオが青い顔で食事をしはじめて、その箸をもつ手が震えるのをみた時、ぐっとこみあげてくるものがあって驚いた。 自分の目に涙がうかんでるのに気がついてちょっとうろたえた。
こういうシーンをみて泣いたことはない。一度も。 こういうシーンは別に珍しいシーンじゃない。 ドラマや映画でもよくお目にかかる。 ああ、間違った道からもどってよかった、とは思っても別にそれ以上の感慨はなかった。今までは。
泣きはしなかった。 でも泣きそうだった。
クールなツヨシくんの演技が好きだとか、シマオくんはコドモっぽいとかいろいろいってきたのに、結局こんなにもシマオくんに感情移入してたのか・・とはじめて気づいた。
前回、前々回、とブラックな演技をするツヨシくんをみてた。 でも今回はずっとスズキシマオをみていた。
あと2回。 寂しいけどあと2回しかないんだね。
それにしてもカオリさんの存在感が薄い気がするんだけど・・ ラスト2回で恋のほうもぱ〜っともりあがるのかな? そっちも期待してるよ。
|