暴かれた真光日本語版
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2003年12月22日(月) 049 publicationsinMahikari

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関英男博士と真光

<救え、然からば救われん> (崇教真光:昭和58年5月初版、平成10年2月10刷) 92-93頁


 関英男博士は、電気工学の分野で世界的に著名なかたですか、「情報科学と五次元世界」という本を著しました。先生は、その中で<幽子情報系>という仮説をたてていますが、これは三次元の物理的情報とはちがった、五次元世界つまり私たちがいうところの神霊界の情報論なのです。最も科学的な研究を進めてこられた博士が、いまや目に見えぬ神の世界にふれる情報理論を科学的に打ちだしてきていることは、今後の科学の方向を象徴する事実といわなければなりません。そして、科学の将来は、救い主様がかねてから主張していらっしゃるように、電子、霊波の世界の探求へと到達していくのです。

<心は宇宙の鏡> (関英男著:平成12年9月:成星出版) 85-86頁

佐々木の将人: 中野学校出身者には超能力者や新興宗教の教祖が多いようです。岡田光玉さんもそうですね。

関英男: 岡田光玉さんなら、ここへ2度たずねてこられましたよ。真光教の教団を作られる前に来られたんです。夕食をいっしょにしました。

佐々木: あの人は、もともとスパイです。スパイと言うと変ですけど、特務機関に属していたときに霊的になったようです。

関: 岡田さん自身は、教団にするつもりはなかったようです。あの方は、胸を患って、いよいよ明日命がなくなるというときに全財産を浅草の浅草寺に持っていかれたのです。そこで、八大竜王が岡田さんについちゃうんです。そして、帰りがけに犬がね、死にそうになってよろよろしているのを、手を当ててやったらみるみるうちに生き返って元気になったもんですから、その家の人が喜んでね。夕飯をご馳走になったりして家に帰られたそうですよ。 それから、人間の病気も治してしまうようになった。太陽と話もできたそうです。そして、今度は、どうも世紀末に大きな変化が来るというので、手かざしでみんなを救わなくちゃと、とうとう宗教にしてしまわれましてね。立教されてから再びお会いしたときには、宗教にしましたことを神様からさんざん叱られたと言っていました。宗教なんかにすると、成就がひじょうに遅くなるのですよ。

<解説> 平成10年に崇教が増刷した書籍には、関英男博士の説が引用されている。ところがその2年後に関氏が新しい本を出版したのに、その内容を全く信者に知らせなかった。あまり知られたくない立教時のの内輪話がのっていたからである。つまり、関氏の著作の中から、自分らにとって都合のいい点だけを利用したのである

<解説2> 関英男博士というのは、電気通信分野ではそれなりの有名な学者なのですが、下で引用しているようなメチャクチャな主張もしているという、わけのわからない人です。大学教授だから、学会の権威だから、という理由だけでその人を信用してはいけないよい例だと思います。岡田光玉氏や真光教団は、霊などに関する教えをサポートするものとして、関英男博士の説をとりあげ、彼の権威を利用しようとしています。しかし、科学的知識が少しでもある人なら関博士の言うことがおかしいことぐらいわかりそうなものです。
 上の文章にあるように、岡田光玉氏は関英男博士と親交があり、立教当時の話を博士に打ち明けていたようです。これは初級研修で習う話と一致する点(瀕死の犬が元気になった話など)もありますが、本当の話に基づいているのか、あるいは話のうまい岡田光玉氏の作り話だったのか、今となっては謎です。
 また、岡田光玉氏は旧陸軍の中野学校の出身であるということが述べられていますが、中野学校とは宗教におけるマインドコントロールに応用できる心理戦なども教えるところであったようで、岡田光玉氏はここで自らマインドコントロールの手法を身に付けたとも考えられます。(参照: 「カルトか宗教かの見分け方」...軍事問題としての視点から。

トンデモ本の世界
http://araiweb.elcom.nitech.ac.jp/~ichimura/book/book3-1.html
より抜粋

[権威者が書いたトンデモ本]

 次に関英男という人をとりげたいと思います。「トンデモ本の世界」にはこの人の書いた「高次元科学」という本が紹介されています。

「この人の提唱するのが『念波天文学』なるもの。通常の光や電波は秒速三十万キロでしか情報を伝えることができない。しかし、念波、つまりテレパシーは四次元の波なので、光より百億倍も速く伝わる(根拠不明)。だからテレパシーで宇宙を観測すれば、光や電波より正確に宇宙のことがわかる・・・というのだ」

というわけで、テレパシーで「大宇宙の権威者より、直接教えを受け」た結果、「中性子の形がゆがむとガンになる」、「陽子の形がゆがむとエイズになる」ということがわかったのだそうです。
 
さらに、「太陽の表面温度は摂氏二六度」であり、その証拠に太陽の表面に住んでいる優良人類からたくさんのメッセージが届いている、と関氏は主張しているとのこと。これだけ読むと、この関氏は空想力豊かな楽しいおじさんのようでありますが、ややこしいことに、実はこの人は電気通信分野の権威なのです。東工大教授、電通大教授、ハワイ大学客員教授を歴任し、学会の功績章を受賞し、紫綬褒章なども得ています。電気通信の権威がテレパシー通信を言い出しているわけで、ちょっと頭が痛くなります。

 窪田氏はアマチュアの科学者であり、既存の学界の外にいて学界の権威を攻撃すると同時にそれに憧れていました。その憧れの強さが、彼にトンデモ本を書かせたのでした。それに対して、この関氏は学界の権威の中枢にいた人です。年をとってボケた、と言ってしまえばそれまでですが、もしかしたら、名誉も地位も手に入れたことが、ある種の全能感を生んでしまったのかもしれません。
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