暴かれた真光日本語版
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2003年11月30日(日) 033 pseudoscience

最終更新日:2002.10.01 HOME

真光の教義に関係する疑似科学、偽史

真光の教義の中には、ムー大陸説、竹内文献など、いわゆる疑似科学や偽史といわれるものがたくさん含まれています。インターネットの普及により、それらについての情報が容易に手に入るようになってきました。「4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝」において説明された、真光の非科学的な側面に関する情報を主にまとめています。

目次

・原田実CyberSpace
・ムー大陸…もう一つの伝説 −琉球大学木村教授の唱える「琉球古陸」説−
・ムー大陸に関する教え
・数万年前に核戦争はあったのか?
・いろいろな疑問−神代文字についての対話−
・神代文字否定の論拠
・トンデモ科学者の研究を絶賛した教え主様御教示

・日猶同租論と古史古伝

・危険な歴史書「古史古伝」 別冊歴史読本 54号新人物往来社
・別冊歴史読本 特別増刊14《これ一冊でまるごとわかる》シリーズ2 『「古史古伝」論争』新人物往来社 1993.8.12発行




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原田実CyberSpace: http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/

このHPは、真光の教義が基礎としている竹内文献などの古史古伝、神代文字、大本教などについて批判的な見地から検討を行い、いかに怪しい話が多いかを指摘している。例えば以下のような題目がある。

書評:「神々の指紋」の超真相: 
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/review/review1.htm
(一万年前に文明があったとするベストセラー『神々の指紋』はトンデモ本だったらしい。)

コラム:「竹内文献」が語るSF的創世神話: 
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text3.htm
(これは、4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝で紹介済み。真光が教義の基礎とする竹内文献は、偽書の可能性が極めて高い。)

コラム:日本の予言書 −『野馬台詩』『聖徳太子未来紀』『竹内文献』−
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text9.htm
(最後の方で、竹内文献と真光の関係が、簡単にだが指摘されている。)

未発表原稿:日本古代文字学の夜明け?
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/yoake.htm
(日本における文字の使用が、弥生時代後期までさかのぼる可能性が最近出てきたものの、いわゆるペトログリフとか神代文字と呼ばれるものの研究には、極めて怪しいことが多いことを指摘。)

未発表原稿:知られざる名著『学理的厳正批判大本教の解剖』 オウム事件は第四次大本事件か?
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/text2.htm
(ここで紹介されている本は、真光や救世教など、多くの宗派の起源である大本教にも、今日のオウム真理教のような怪しい面があったことを指摘している。稀代の霊能者としてとかく神聖視されがちな出口王仁三郎氏にも、おかしな言動や、予言の自作自演等が多々あったらしい。また、鎮魂帰神現象(霊動現象)を精神医学の立場から分析し、「単なる催眠ではない、自己暗示による人格変換」であるとし、神聖視するようなものではなくむしろ危険なものとしている。それが原因で殺人事件まで起こったらしい。)
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ムー大陸…もう一つの伝説 −琉球大学木村教授の唱える「琉球古陸」説−
http://isweb9.infoseek.co.jp/novel/ventvert/study/mystery/0001_choukodai_body.html#MAGYOU_LABEL3

<抜粋>

...どうやらチャーチワードの力説したムー大陸が、太平洋の中央あたりには、科学的には存在出来ないらしいことが前章でわかった。...

...アメリカの海洋地質学者メナルドは、ツアモツからマーシャル群島に至る太平洋の真ん中に、高さ二キロ、長さ千キロ、幅四千キロにおよぶ巨大な海底の隆起地形(ダーウィンライズ)を考えた。この説は1964年に発表され、日本のマスコミに騒がれたことがあったが、ボーリング調査などその後の海底調査により、ダーウィン・ライズは大陸の沈んだものではないことが明らかにされてしまった...
<解説>

近年、沖縄付近の海底で遺跡のようなものが発見されています。沖縄周辺は1万年ほど前に水没した可能性もあり、同時に水没した文化、文明があった可能性が指摘されています。上のHPではこれを指して、「ムー大陸」、「ムー文明」と言っています。ただし、この海底遺跡らしきものは、未だに人工物なのか自然物なのか結論がついていないようです。つまり、はっきりしたことは何も判っていません。また、上の抜粋にもあるように、一般的に言われているムー大陸が太平洋の中央あたりには存在し得ないことも述べています。

しかしながら,一部の真光信者はこの「海底遺跡らしきもの」を指して、「岡田光玉氏の言ったムー大陸が実際に存在した...」と言い,光玉氏の教えが正しいと主張したいようです。

これは本当にムー大陸、ムー文明と呼べるものなのでしょうか?光玉氏が正しいことを言ったということになるのでしょうか?

私が思うには,上のHPや木村教授は、人々の興味を引くためにこの海底遺跡のようなものを「ムー大陸、ムー文明」と呼んでいるだけであり、実際には「琉球古陸」説ともいうべき別物だと考えられます。○○真光の上級研修のテキストには、ムー大陸は太平洋を覆い尽くすように描かれている上に沖縄付近は含まれておらず、上記の琉球古陸説とはかけ離れたものであることがわかります。(4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝、参照)

雑誌「ニュートン」編集長の竹内均氏は、「ムー大陸は無かったがムー文明はあった」と言っているそうです。しかし、竹内氏は高名な地球物理学者でありながら、古代史に関しては妄想を持っていることが指摘されています。


『ニュートン』編集長、竹内均氏の妄想
http://bosei.cc.u-tokai.ac.jp/~haruta/kyokou/zangai.html
光玉氏は、不確かなチャーチワード説をそのまま教義の中に取り入れただけでなく、ムー大陸とアトランティス大陸間に核戦争があったという話まで付け加えています。この話は1950年代にアメリカで人気のあった「シェーバーミステリー」が元ネタのようです。

もともとムー大陸説というのは、チャーチワード氏が最初に唱えたものですが、チャーチワード氏自身の経歴詐称問題や証拠の不確かさから、捏造であると言われています。光玉氏はチャーチワード説に尾ひれをつけて真光の教義に取り入れただけのようです。

ムー大陸説は、偽書である竹内文献にも取り入れられ、戦中戦後を通じて軍人の間で人気のある説でした。光玉氏もそれに騙されたか、あるいは利用した人間の1人でしかないのでしょう。

ですから、仮に沖縄近海で発見されたものが今まで発見されていなかった遺跡だったとしても、「光玉氏が正しいことを言っていた...」ということにはなりません。

「一万年前の遺跡があった、だから光玉氏の言ったことが正しかった...」という認識は、短絡思考というものです。


擬似歴史学辞典 http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/tondemo/dic/

<ムー大陸に関する参考文献>

ジェームズ・チャーチワード/小泉源太郎:訳『失われたムー大陸』(大陸文庫 1991)
志水一夫「疑惑の人ジェームズ・チャーチワードとムー大陸伝説・伝」
藤野七穂「偽史と野望の陥没大陸“ムー大陸”の伝播と日本的受容」
『歴史を変えた偽書』(ジャパン・ミックス 1996)
C・J・カズー+S・D・スコット Jr./志水一夫:訳『超古代史の真相』(東京書籍 1987)
R・ウォーカップ/服部研二:訳『幻想の古代文明』(中公文庫 1988)
M・ガードナー/市場泰男:訳『奇妙な論理II』(現代教養文庫 1992)
ダニエル・コーエン/岡達子:訳『世界謎物語』(現代教養文庫 1990)

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ムー大陸に関する教え

昭和四十二年五月度月始祭教示

 地球の中はプヨンプヨンであって、地表の弱い所から吹き上げると、所々に海底火山が最初にできる。一番最初に溶けた岩が吹き上がって止まると、その次に下のほうにあるもっとプヨプヨの岩が、さらに吹き上げられてくる。
そうして一つの山ができる。山の上のほうに非常に硬い岩ができる。これが海底でパアーツと吹き上げられると、昭和の明神礁のようになるのです。筑波山も、最初は海上に頭を出さず、海底で頭を出していた。
そして、ムー大陸が陥没するのと入れ替わりに、今のドロドロの所が圧迫されて海底が持ち上がって海上に頭を出す。それが今の関東です。(崇教S42年み教え集P94)

昭和四十九年六月度月始祭教示

 アテスカ文明というのは、約一万二千年前に太平洋に陥没したムー大陸に住んでいたマヤ族、つまり太陽族が陥没寸前にエビロス(今のアメリカ)へ移住して築いた文明です。
崇教「大聖主」P234

(解説)
二つの教示を総合すると、1万2000年前にムー大陸が沈み、筑波山をはじめとする関東平野ができたことになる。考古学上は、縄文式土器を使い始めたのがちょうど1万2000年前で、それ以前は旧石器時代である。
光玉氏の説が正しいとするなら、筑波山をはじめとする関東地方では、旧石器時代の遺跡は存在しないことになる。ところが茨城県内で、数多くの旧石器時代の遺跡が発見されている。
www.linkclub.or.jp/~takepon/preceramic.html


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