暴かれた真光日本語版
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(Front page of Sunday feature section) 日曜版一面 Secrets of a doomsday sect 世界終末論を説く教団の秘密
日本こそが世界の統治権を持つと信じる組織がオーストラリア首都圏で足がかりを得た、とノーマン・アジョレンセンは言う。
左の写真は○○真光の教祖の「教え主様」である。この教団は、彼女がS界真光文明教団の教祖であり養父であった岡田良一氏の後継者になろうとして裁判に負けた後、彼女が設立したものである。彼女は日本で有数の金持ちになった。下の写真は軍の上級将校であり、日本の天皇の神格性に対する熱烈な信奉者であった岡田氏であり、彼は○○真光の前身を作った。数カ国で政府当局による詳しい調査の対象になりつつある、終末論を説く日本の教団が、オーストラリア納税者の出費によってオーストラリア政府から土地を譲渡されたのである。
○○真光として知られる教団は、害のなさそうな霊的啓蒙活動のうわべの後ろで、世界の統治と日本の天皇への崇拝を基礎とした教義を持っている。この教団はまた、まったく反ユダヤ主義的であり、その教義の一部を悪名高く詐欺的なシオンの議定書から引き出している。世俗的なレベルでは、この教団は失敗したベンチャービジネスとつながりを持っている。そのビジネスの支持者は投資することを薦められ結果としてお金を失っている。
○○真光(日本語で、真の光の超宗教組織という意味)は、オーストラリアで非営利団体として慈善宗教団体の地位を享受し、所得税を免除されている。この教団を離れた多くの人々は、常に寄付をするプレッシャーにさらされたことに苦情を申し立てている。そしてすべての寄付金は教団の豪華な建物が建てられている日本へと送られるのである。
元信者によると、そのうちの何人かは教団の中で高い地位にいたが、何十万あるいは何百万ドルにも達する非課税の資金が日本に送られたという。オーストラリアにおける全信者数は、現在約2000人(数百人はキャンベラ在住)ほどと思われるが、減少しつづけている。2年前に日本の地下鉄で毒ガス攻撃を行った、オウム真理教とのつながりに対する不安から、教団を去る人がいることにその減少の大きな原因がある。両方の教団とも、シオンの議定書に基づく世界観を持ち、世界の終末が近いと信じている。
(有限会社)オーストラリア○○真光は、非営利団体として登録されており、その基本的な活動は団体の規定によれば「宗教的礼拝の遂行とその継続」である。この教団は豊富な資産を持ち、多くの信者には知られていない事実だが、圧倒的な中産階級である。記録によれば、キャンベラ近郊の農村地帯の不動産を含めて、ニューサウスウエールズに数千ヘクタールの不動産を所有している。
パースにいる著名な信者は、そこでは報告によると3分の1の信者が過去12ヶ月のうちに去っていったというが、教団に関する記事は今後一切出版されないだろうと誇らしげに語った。非常に有名な信者であるジョー・コート(Jo Court)女史は、西部オーストラリアの首相リチャード・コート(Richard Court)氏の妻である。パースの信者によると、彼はモントローレイ(Mount Lawley)の2番街にあるセンターで開かれる集会に、たびたび妻に同行して参加するという。
コート氏のオフィスに教団について質問をしたが返事はなかった。(ウエストオーストラリアンという新聞によると、1994年の2月18日に、首相のオフィスはコート女史が信者であることを認めたが、しかしそんなことは新聞には関係のないことだと言っていたという。)
新しい信者は、教団の教義をゆっくり教えられる。例えば、○○真光が日本の天皇は神に等しい世界の統治者であるというコンセプトに基づいていることは、新しい信者には知らされない。また、古代には世界はすべて日本に支配されていたという考えに基づいて、日本の帝国が世界を統治する権利を信じていることも知らされない。オーストラリアはある日本の神にちなんで名前をつけられたということも、日本の人々は神に選ばれた人々だということも知らされない。
日本では、教団は軍隊形式の青年組織を作り、与党である自民党の候補を応援するために彼らを働かせることによって、政治的活動を行っている。教団は、一般には信用されていないシオンの議定書のほとんどをその教義の中に採用し、シオニストの世界支配に対する陰謀を喧伝し、ユダヤのダビデの星は本当はユダヤでなく○○真光に属すると教え、ユダヤ人はソロモンの寺院を破壊させたることで神を裏切ったのだから大虐殺を受けても仕方が無いと教えている。東京の地下鉄でサリンガス攻撃を行ったオウム真理教とのぞっとするようなつながりが、キャンベラタイムズが入手した○○真光の上級信者ためのセミナーテキストに含まれている。"The Future Course of Japan(日本の将来?)"という著作から引き出した、Kido Hondaの記述に関して述べたある章は、最も勇敢な者をもぞっとさせるような恐ろしい計画について言及している。「それは地下鉄である。まもなく世界中のどの国の首都も地下鉄をもつようになるだろう。そうすれば、すべての政府機関や政府の重要書類を同時に破壊することができるのである。」
(注:地下鉄に関する記述は、「5.御聖言−警世の書−」中に出てくる歴史的偽書「シオン(賢者)の議定書」内の記述が起源と思われます。上級研修テキストでは、それをもとにした別の著作から引用されているようです。」
○○真光は、キャンベラに本部を置く計画を長いこと持っていたが、この前の12月にオーストラリア政府との文書にサインをし、ムーレイ(Mulley)通りに1ヘクタールの土地を無償で与えられた。その文書には、「崇拝や、宗教的会合と活動のための場所」と書かれている。教団は5年以内にその土地に建物を建てる。主な障害は、以前オーストラリアでNo.2の信者でありキャンベラの写真家であったゲリー・グリーンウッド氏の背信行為である。グリーンウッド氏は、現在ニューサウスウエールズの北方に住んでいるが、インターネットにおいて「All the Emperor's men (みんな天皇のしもべ)」という恨みのこもった批評を出版している。そこで彼は、金銭上の異常さと信者に対する系統だった洗脳について述べている。
ベルギーでは、特に教団が警察権力に侵入していることが発覚して以来、政府委員会が教団の活動を調査中である。同様な調査がドイツ、フランス、オランダ、そしてスイスでも行われている。シンガポールでは、政府が教団の活動を調査している。その活動で集められた寄付金の80パーセントはシンガポール内の慈善活動に使うことが法律で決められているのだが、元信者によると、1セントもシンガポール内では使われていないという。
The soldier who began it それを創めた兵士
○○真光として今日知られているものは、1978年6月に設立された。広く認知されている創始者は、日本の軍隊の上級将校だった岡田良一氏であり、彼は今世紀の最も野蛮な事件である1937年の南京レイプ事件に関わっているとされている。
日本の天皇の神格性を熱烈に信じる彼は、第二次世界大戦における日本の敗戦のあと、S界救S教と呼ばれる神道に基礎を置いた教団の牧師となった。しかし10年後には、オカルト、特に悪魔払いや魔術に対する興味が大きくなっていったために、教団を去ることになった。
彼は後にS界真光文明教団と呼ばれる新しい教団を創設し、基本的にS界救S教と同じだが、「神の啓示」を推進し、手から癒しの力としての光を放射するということを実践した。
「教え主様」という名前の彼の養女は、彼の主要な信奉者となり、1974年に岡田氏が死んだときに彼の後を誰が継ぐかに関しての厳しい裁判を戦った。「教え主様」は敗北し教団を去って○○真光を設立した。
教団のすべての財産は彼女の名義であり、彼女は日本でも有数の金持ちである。彼女は豪華な記念館や、聖堂や45メートルの高さのピラミッドを建設し、それらは信者に公開されていない部分が多い。
アメリカの学者であるウインストン・デイビスは、1980年に出版した「道場」というタイトルの本のなかで、この教団とその不思議な力の実践に関する包括的な研究を行った。彼はそれをこう述べている。: "as a religion...virtually slow magic, and ...as magic it is fast religion" 「宗教としては...????
この教団は世界中に広がっている。そのオーストラリアの本部は、キャンベラをベースとし、南アフリカにまで達する小帝国を築いている。ここでの○○真光の長は、霊的指導者とか管長とか議長とか色々な呼ばれ方をしているが、ラトビア生まれのアンドリス・テベシス氏であり、彼はかつてジョン・カーティン(John Curtin)医学研究スクールにいたことのある優秀な科学者で、そこで彼は猫の脳で微小電極を使った研究を行い、またオーストラリア国立大学の心理学科で人間の意識の変性状態を研究していた。
彼は1975年に招聘教授として日本に滞在していたときに真光に偶然出会った。彼と彼の日本人の妻のYasumi、そしてルクセンブルク在住の一人の日本人は、オーストラリア首都圏にある有限会社組織である○○真光オーストラリアの重役であり、4つの信託会社−○○真光スクールビルディング基金、○○真光オーストラリア基金、○○真光南アフリカ基金、そして○○真光学校運営基金−などを役員として立ち上げた。
オーストラリア安全委員会によってもたらされた最近の詳細な情報によれば、日本の○○真光は「究極の信託基金」であり、1995年に90242ドル、1994年は196,832ドルが日本へ送金された。1995年に、105,922ドルが役員たちに支払われ、役員の一人は100,000ドル以上を受け取った。テベシス博士とその周辺の役員たちが、不正行為をしているのか、それとも団体の規定に記載されている以外のビジネスに参加しているのか、それは定かではない。
先週テベシス博士と話をしようとしたができなかった。キャンベラの本部によると、彼は現在南アフリカにいるとのことだった。電話に出た女性が言うには、組織を代表して話のできる人が他におらず、また批判に応対することはめったにないとのことだった。
THE ANGER OF THOSE WHO GOT OUT 元信者たちの怒り
スティーブ・アラートン氏は地に足のついたタイプの男であり、職業は海洋エンジニアで彼の人生のうちの14年間を○○真光に捧げた。彼は教団を通じて日本人の妻と出会い、教団主催の結婚式をあげた。彼もまた、10,000ドルを巻き上げられた。
「たしかに、お金をとられて損害をうけました。」と彼はKaleenの自宅で言った。「しかし、もっともっと傷ついたことは、裏切られたこと、つまり世界に一つの本当の力と信じていたものにだまされたことです。」
「私が思うに、このような団体を離れて初めてそれが本当に危険だとわかるのです。物理的な意味で危険ではなく、より巧妙なマインドコントロールという点においてです。教団の中にいると、脅迫されていてもそれに気づかないのです。」
「いつも聞かされることは、信者だけが重要であり、外の世界のその他の人は重要でないということです。そのため教団を去った人は少し苦しむのです。なぜなら彼らは信頼するよう教えられたものから切り離されるからです。そのため教団を去った多くの人はそのことについて口を閉ざしてしまうということを私は発見しました。何か精神的な病のようなものにかかってしまうのです。」
コンピューター通のアラートン氏は、インターネットを通じて教団に対して怒っている人が他にいないか探すことに決めた。そして彼も驚いたが、彼自身が元信者たちの国際的な活動の実質上の要となる人物になった。
「ご存知のように、私は自分に何か悪いところがあるように感じるよう仕込まれました。そして、しばらくの間はそれを信じていました。アメリカやアジアやヨーロッパなどの国々に、私と同じような経験をしている人が何百人いや何千人といることを知るまでは、です。今、世界的な抗議運動が起こっています。」
もう一人のキャンベラ在住者で、教団で20年を過ごしてきた女性はこう言う。「よりよい世界を建設するという教義に魅せられ、一方すばらしい霊的体験を積んだが、マインドコントロールが後からやってきて、すべて台無しになりました。」 その女性は、名前は伏せたいとのことだが、被ったダメージから回復するためにカウンセリングを受けている。
以前はジャーナリストで現在は物語作家として、またキャンベラでナイトクラブのコメディアンとして働いているルイーズ・サリバン女史は、その理想に惹かれて16年間を○○真光に捧げたが、彼女は「まったくの偽善...宗教的原理に基づいて行われるビジネス」と呼べるものにうんざりした。彼女は、自分自身を救うためにカウンセリングが必要だと言う。「私は、もし(○○を)やめたら霊の攻撃をうけるといわれました...そういう類の脅しがありました。「見なさい。たくさんのよいことがあったでしょう。たくさんの奇跡があったでしょう。」と。しかし今、私は腹を立て、怒り狂い、自分がそんなにも単純だったことに怒りを感じます。」 サリバン女史が言うには、「熱心な信者として走り回っていた」とき、着服が行われていることを知ったという。しかし、それは隠されていたという。「この教団は非常に独善的な組織です。何の質問もできないのです。」
アラートン氏が疑問を呈し始めたとき、彼は、ずれているとか「霊の邪魔を受けている」とはっきり言われた。彼の疑問に対する決まりきった返答は、彼をうんざりさせた。「もしその答えがあなたの(霊的)成長を促すものでないのなら、あなたには必要のないことです。」
スティーブ&ユミ・アラートン夫妻の失った一万ドルは、「International Corporate Golf Tours Unit Trust:国際企業ゴルフツアーユニット(投資)信託」と呼ばれるベンチャー事業に投資された。そのビジネスは、オーストラリア内で行われている、日本人向けの儲かるゴルフツアービジネスの収益から、その利益の一部を得ようとするものであった。「それは宗教的な信念に基づいて行われるビジネスとしてセットアップされ、思うに私たちは自分たちの教義に基づいて具体的な何かを実現させているのだと感じていました。」と彼は言う。その会社は1991年11月1日に実質上設立され、全部で27万ドルが投資されたが、一年に必要とされた収入を1993、1994年と達成することができず、1994年の10月6日に、課税代理委員(?)から破産申請をすべき状態にあるとされた。
(注:投資信託−投資者から集めた資金を、専門家が株式や公社債に投資・運用し、投資者に利益を分配する制度。) (注:単位(ユニット)投資信託 −当初募集のみを行い、ファンド設定後、償還まで元本の追加設定を行わない投資信託。)
裁判所が指定した破産管財人である、Ferrier Hodgson社のクレイグ・シェパード氏が先週語ったところによると、この件は決着はついたが、投資者は出資金を取り戻すことが全くできなかったという。彼はそのお金がどうなったのか何もわからないという。この件の調査は、オーストラリア安全委員会に委ねられた。
一人の出資者は、その会社の問題点と異常さについて述べたその後の報告について、最初から詳細に調べ直すため調査員を自分で雇った。国際企業ゴルフツアーユニット(投資)信託会社が設立された後、ANトラベルオーストラリア会社(現、QGSツアー会社)と共同して作られた宣伝用パンフレットには、その会社は投資信託の出資金から(会社の運営?)資金を得ていたことが書かれている。ここには、明らかで興味深い矛盾がある。他人すなわち投資信託の保有者のお金を受託している会社が、なぜそのお金を自分の会社のために使うことができるのだろうか?
The anger of sect members who got out 元信者たちの怒り
その投資信託の運営に関する書簡のレターヘッドに、国際企業ゴルフツアー会社のメルボルン中心部の住所が書かれている。それには他の会社の名前も含まれている。ICGスポーツ、ICGツアーズ、ICGゴルフアカデミー、そしてプロフェッショナルズゴルフショップである。
オーストラリア安全委員会の調査は、ICGスポーツと呼ばれる会社の場所を突き止めている。そしてその会社の役員は、Roland Simpson氏, Alfred Orpen氏, Ross Woodham氏であり、最後の人物は国際企業ゴルフツアーのユニット投資信託の署名者(?)である。
「 Simpson氏 と Orpen氏 は、日本の宗教団体の真光の信者です。」と、私的に雇われた調査員は言う。「たくさんのその他の真光の信者が、そのユニット投資信託の投資者として参加しようとする主な人々となったようです。」 その報告は、それからオーストラリア安全委員会(ASC)に渡された。ASCの記録によれば、Orpen氏とWoodham氏はメルボルンに住み、Top Green Cleaning Product という会社の役員であり、その会社はDown to Earthというブランド名で洗浄剤を取引しており、その製品は、環境にやさしい製品として、スカウト協会(?)と真光を通して売られている。
もう一人の役員であるSimpson氏は、現在ガンにかかっているが、インタビューに答え、彼はもはや○○真光とは関係していないが、S界救S教と呼ばれる、真光がそこからでた教団と関係しているという。
国際企業ゴルフツアーの専務取締役だったSimpson氏が言うには、1992年に日本人によるツアーのキャンセルが会社に大きな損害を与え、資金は宣伝費用で消えてしまったという。その事業は、役員や出資者が教団の信者であること以外には真光とは関係がなかったという。「私は、会社が破産したころには健康上の理由から専務取締役をやめていました。私が思うに、破産の原因は経営の方法がよくなかったこと以外にはありません。」と彼は言った。彼は家を失い、現在は義理の両親と一緒に住んでいる。メルボルンにある教団に関して何か疑わしい行為を知っているかと尋ねたところ、Simpson氏が言うには、「確かな異常さ」を知ってキャンベラの教団本部に詳細な報告をしたが、その後何も連絡が無かったという。
「私は、彼らが不正を行ったとは言っていません。しかし、私は不安になるようなことをたくさん見ました。そして秘密主義がそれをさらに悪化させました。本当のことを知ったたくさんの人々は、うろたえていました。」と彼は言った。
アラートン夫妻は、○○真光の中で目の前で自分のお金が消えるのを見た唯一の人たちでは決してない。ブリスベーンのビジネスマンであるアンドリュー・キャンベル氏が言うには、彼は教団の本部のための建物と教会を郊外のTaringaに15万ドルで買い、修理のためにさらに10万ドルを費やしたが、その建物は使われることは無かったという。「1年ぐらい後になって、その不動産は売られ、そのお金は消えてしまいました。」と彼は言った。彼が言うには、そのことについて尋ねても無駄で、こう言われたという。「川上に積みなさい、すなわち、日本、なぜならかつて日本は世界を統治していたからです。」 彼は教団を離れて3年になるが、まだ教団の理想と実際の行動との不一致に怒りを感じている。「もし私が神の代理人としてこの地上に使わされたのなら、別な感じ方をするでしょう。」と彼は言った。「もし物事がうまくいけば与える(奉納する、奉仕する)ように要求され、もし物事がうまくいかなければ十分与えたかと問われるのです。どちらにしても彼らの勝ちになるようにできているのです。でも、彼らは自らを崩壊させることになるでしょう。内部からすべてを...」
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