まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2013年04月01日(月) ■病院生活での発見!その19.「なんて失礼な」女性

大分日があいてしまいました。
ご心配をおかけしております。
励ましやご心配メール、本当に
ありがとうございます。<(_ _)>

現在、生活の中でのリハビリ実践中で、
歩いたり、膝の曲げ伸ばしをしたり、
筋力トレーニングなどしております。



こっ、これが
思っている以上に大変で
孤独な作業で…(泣)




えーーっ、
こんなに大変だったなんて、
知らなかったよ〜
え〜ん、え〜ん




などと、正直思っております。
何しろ、1人で黙々とやらねばなりません。
その上、体力が落ちているので、
何をしても、ひと休みが入りますし、
何をするにも時間がかかります。

また、調子がいい日もあれば、
痛みや鈍痛が出る日もありで、
おっ、今日はいいね、いいねと思ったり、
今日はどうしたの?大丈夫か、
などと心配になったり、
そんな一進一退の日々を過ごしております。



でもね、
買い物も近所のスーパー銭湯にも
行けるようになりましたし、
歩く距離も確実に伸びていますし、
(今のところ、休み休み1キロですね)

膝の曲がりも、あともう少しで、
太ももにかかとがつくくらいになりました。
あ、それと、何十年かぶりかで、
体重が、49キロ台になり、
身体がすっきりしました。
(胃が小さくなっているようです)

膝の手術をしてから、
2ヶ月ちょっとで、ここまできたので、
かなり順調だと思います。
本当に幸いです。
これからも、焦らずゆっくりと
治していきます。




そんなわけで、しばらく、
不定期になると思いますが、
できるときには、アップしていきたいと
思っております。
どうぞ、よろしくです。




さて、散歩日記はまだまだ無理なので、
もう少し、入院中のことを書かせてくださいね。
書きたいことがまだまだあるので。



病院であった方々で、
とても印象的だった方々が
いたのですね。
例えば、こんな、
失礼?な女性。




出会いは、こんなところでした。
入院中、私は朝7時15分になると、
1階にある挽き立てコーヒーを
買いに行くことを日課としていました。
このコーヒーがおいしかったのと、
朝だと感じたくて、毎日、車イスで、
買いに行っていたのです。

私が買っていると、二日に一度の割合くらいで、
20代後半くらいの女性と顔を合わせるようになりました。
その女性は、挽き立てコーヒーの機械の隣にある、
ドリンク自販機で、お茶を買っていくのです。



最初に、
この女性と話した時は、
驚きましたね〜
こんなふうだったからです。




女性「足、痛い?」
私 「うん、まだ少しね」

すると、その女性は、

「お大事にね、
 だって、そう言ってあげなくちゃ、
 かわいそうでしょ」




私は、びっくりして、
内心「なんて失礼な…」と思い、
なんと言っていいかわからず、



「え、あ、どうも…
 でも、変な言い方だね」

と答えると、

「いつもね、あたし、
 冷たいって言われるの。
 心がこもってないんだって。
 私ね、冷たいの。
 でも、そう言ってあげないと、
 かわいそうでしょ」




と、いうのです。
最初の一度こそは、驚きましたが、
次に会ったときに、この女性が、
少し障害を持っていることがわかりました。

それから、この女性と、
会話をするようになりました。
もちろん、会話のはじまりは
決まっていました。



女性「足、痛い?」
私 「うん、まだ少しね」
女性「お大事にね、
   だって、そう言ってあげなくちゃ
   かわいそうでしょ」




その定例言葉がでてから、
会話が始まりました。



私 「今日、外は寒い?」
女性「寒いよ〜だからね、
   おかあさん、しもやけ出来たの」
私 「しもやけ?大丈夫なの?」
女性「赤くなって、かゆくて、大変なんだって。
   だから、し尿とかいうのをつけるんだって」
私 「……?あ、そう、し尿?」
女性「うん、いいんだって」




あとで、よくよく考えてみたら、
尿素のことではないかと思ったりしました。
事実のほどは、わかりません。
その後も、いろいろと話をしました。



私 「この病院で、働いているの?」
女性「うん、洗浄してるの」
私 「洗浄?どこの?」
女性「ご飯をつくったりするところ。
   あのね、今度、異動があるんだって。
   新しいところが、できたんだって。
   だからね、みんな大変なんだよ」
私 「異動?あなたも、異動するの?
女性「私はしないけど、○○さんはするよ。
   だから、今度、お別れ会するの、
   お金だすんだよ、
   このお茶の何倍も」




などなど。
そして、いつしかこの女性に
親しみを覚えていました。



そして、退院する前日。
今日は、会えるかなと思いつつ、
コーヒーを買いにいくと、
彼女がやってきました。

「長い間、ありがとうね。
 明日退院なの」

そう伝えると、彼女は、
こう言ったのでした。




「治ったの?」
「まだ、治らないけど、
 歩けるようになったから」
「お大事にね、
 そういってあげなくちゃ
 かわいそうでしょ」




私は、思わず笑ってしまいました。
そして、彼女は彼女なんだと思い、
なんだか嬉しくなってきました。



「元気でね」
と言うと、彼女は、うんと頷いて、
足早に去っていきました。 
こんなささいな素朴な出会いでしたが、
なぜか、心に残りました。
 




出会いがあれば、別れもある…
入院生活では、それが身近に、
実感として感じられるのです。
ちょっと寂しかったです。




次回も心に残った方々の話の予定です。
どうぞ、よろしくです。




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