| 2012年05月21日(月) |
■放射能の勉強会で学んだ「悪くなる病気」とは? |
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さて、先週から引き続き、 南相馬市総合病院で、 放射能の内部被爆検査をなさっておられる 坪倉先生の「放射能のお話し会」で、 知ってきたことです。
セシウムが身体から検出されなくは なっているものの、 増えている病気があると言うのです。
それは「慢性疾患」です。 南相馬市で治療にあたられ、 これは痛感しているそうです。
「慢性疾患は、 確実に悪くなります」
と、先生は断言しておられました。
例えば、糖尿病、血圧の高い方、 高コルステロールなどの成人病、 持病、慢性病を持っていて、 病院に通っていた方などは、 だいたいの方が悪化したそうです。
これは、
■地震や原発などの災害で、 病院の態勢がまだ不備で、 医者も足りず、薬も足りず、 今までのような治療が受けられない また、通う手段もない
■生活環境が変わり、 外に出ることが出来ずに、 運動不足になっている また、仮設住宅などで、 思うように身体を動かせない
■食糧事情が大幅に変化し、 今まで、注意してとっていた食べ物が 食料事情もありとれなくなった 必要な栄養素が取れないことが多い (※例/今まで海産物を多くとっていたの、 それがとれずに、ミネラル分などが 足りなくなるなど)
■精神的な負担が増え、 そのために、酒やタバコなどの 嗜好品を多くとるようになり 自ら悪化させる
というような原因ではないかと、 分析しているということでした。
もっとも、現時点では、 その悪化に放射能が どのように関連しているかまでは、 わからず、現状見る限りでの話で、 放射能の影響というより、 その二次被害が大きいのではないか、 ということでした。
また、参加者から、 こんな質問がなされました。
「他の医者や研究者たちから、 放射能により、DNAを傷つける、 だから、子孫に影響するというという ようなことを言われているけれど、 それについては、先生は、 どう考えるか?」
坪倉先生の意見では、 おおむねこのようでした。
「現時点では、それを証明できる 検査結果や研究結果がないので、 はっきりとわからない」
そして、さらに、
「DNAを傷つけるかどうか、 自身の感覚として、今の、 南相馬市の現状を見る限りでは、 そのようなことはないと思うが、 わからない。 DNAや子孫の方の影響を今、 知ることは不可能なので、 今後、長い時間かけて調べていく 必要がある。
チェルノブイリでの調査結果はあるが、 今の日本とはかなり違いがある。 チェルノブイリの場合では、 初期対応が遅れ、多くの住民が 相当な被爆をしたし、その後も、 汚染された食べ物を食べ続けて、 その結果、内部被爆が大きくなった。 だから、いろいろな病気はでたが、 それが、日本ででるかどうかも、 わからない。 これからが、調べていくしかない。
また、広島の原発とも、 出ている放射性物質が違うので、 この辺りもどの程度関連性があるか、 まだ関連性まで研究されていない」
というようなことを おっしゃられていました。
確かに、長い研究が必要なのでしょうが、 現実に事故は起こっているのですから、 そして被害を受けているのですから、 国の責任、東電の責任として、 すばやく、しっかりとした研究をすすめてほしい、 そして、できるだけ早く 知りたいものだと思いました。
でも…実際には、誰もはっきりとは わかないのでしょうね。 このあたりが、放射能の最も怖いところですね。
このほか、放射能関連の話だけでなく、 自治体や住民の方々の行動など、 いくつか興味深い話が聞けたので、 この辺りは、明日書きますね。
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