2011年07月21日(木) |
■本からお話紹介…「この仕事、誇りに思っています」 |
引越し先の巣鴨近辺のお話は、 もうしばらくお待ちくださいね。 ゆっくりと探索してきますから(笑)
さて、今日は、本からのお話紹介です。 紹介するのは、こちらの本からです。
「こころのチキンスープ 自分の仕事は好きですか」
この本の中から、今日は、 「自分の仕事の誇り」について、 とくに私が気に入ったお話を紹介です。
(ここから引用 P11〜P13)
《100万ドルの教訓》
顧客を満足させ、顧客の期待に応えるとは、 どういうことかについて、私はあるタクシーの 運転手から100万ドルの教訓を得た。
企業の研修で動機づけの専門家を呼べば 何千ドルもの謝礼を支払わねばならないが、 私はタクシー代として12ドル払っただけである。
読者の皆さんにとっては、この本の代金と 私の文章を読む時間が授業料、というわけだ。
得意先を一軒訪ねるために、 飛行機でダラスに行った折りの話である。 「時は金なり」ということもあるし、 空港でタクシーをひろい、 折り返し空港に戻る予定だった。
ピカピカに磨き上げられたタクシーが、 スッと横付けになった。
運転手がサッと後ろのドアを開け、 私が無事シートに収まるのを見とどけると、 ドアを閉めた。 それから運転席につくと、 客席にあるきちんと折り畳まれた 「ウォールストリート・ジャーナル」 を指し示して、ご自由にごらんくださいと言う。
つづいてテープをいくつか見せ、 どんな音楽がお好きですかと聞く。
私は思わずキョロキョロあたりを見まわし、 “ドッキリカメラ”を探した。 こんなサービスを受けようとは 思ってもみなかったのだ。 私は、
「きみは、きっと自分の仕事に 大きな誇りを持っているんだね。 ぜひ、そのわけを 聞かせてもらえないだろうか」
ともちかけた。
「おっしゃるとおりです」
と運転手は答えた。
「もともとはサラリーマンを やっていたんですがね。 いくらがんばったところで タカがしれているし、誰もほめてくれる人は いないと思うとイヤになりましてね。
これなら自分は一級の仕事ができると 自信がもてるような、自分にふさわしい場が どこかにないか、探すことにしたのです。 もちろん、間違ってもロケットの研究者に なれないのはわかっています。
しかし車の運転と接客と、 一日精一杯働いて充実感を味わうのは好きです。 自分の才能を見極めて、結局、 タクシーの運転手になったという次第です。 そこいらの並の運転手とは違う、 プロの運転手です。
一つだけ確かに言えることがあります。 この仕事はお客さんの要望に応えさえすれば、 一応合格点はつく。 しかし、プロらしい仕事をやろうと思えば、 それだけでは駄目だということです。
通り一遍のことをやってお茶を濁すより 仕事に徹する方が気分がいいし、 それだけのことはありますからね」
読者の皆さんは、私がさぞかしチップを はずんだとお思いだろう。 言うまでもないことだ。
会社は惜しい人材を失ったが、 おかげで旅行者はよき道づれを 得たわけである。
(ここまで引用)
この話を読んで、 今自分がしている仕事で、誇りが持てるようなこと、 何かしているかと反省するとともに、 「誇りに思えるようにしたい」 と、心から思いました。
それは、立派なことでなくてよくて、 自分ができること、できる工夫でいいと思うのです。 そして、それは、きっとあると思うのです。 たとえ、小さな些細なことでも。 小さなできることでも、工夫でも、それが、 積み重なれば大きな力になるし、 きっと誇りになります。
自分が好きなことで、自分がやりたいこと。 それは、損得でなくて、自分がそれをやれば、 自分が喜ぶことでいい、そして、もしそれが、 誰かに喜んでもらえたら、とても幸せです。
今日から、自分の仕事に、 ちょっとばかりだけど工夫をしていこう、 と、決めた次第です(笑)
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