まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2010年09月13日(月) ■「人生には成功も失敗もない」というお話

《お知らせ》

すいません〜
明日から、今週いっぱい、お休みさせていただきます。
仕事でちょっと、ばたばたしています。

今週は、友人の娘のちーちゃんも、一ヶ月の
アメリカ体験学習から戻ってきます。(早いですね〜)
2日おきに来ていたメールによると、
相当なカルチャーショックもあったようで、
話を聞くのが、本当に楽しみです。
来週には、そんな話もUPできると思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。<(_ _)>




さて、今日も、昨日に引き続き、
こちらの本からお話紹介で、
ちょっと心に残ったお話でした。


「この世の悩みがゼロになる」
小林正観著







(ここから引用 59P〜)


「人生には成功も失敗もない」


登別温泉に1200人収容できるという
観光温泉旅館「第一滝本館」があります。
昭和2年に、南外吉という人が買い取った旅館です。

南外吉は、空知川のたもとで船運、水運会社を
経営して、巨万の富を築いていた。
でも、台風で洪水にあって倉庫も船も流されて、
一文無しになってしまうんです。



それで、お金に困った外吉は、
札幌で風呂屋の三助さんを
することになります。




公衆浴場でお客さんの背中を流しながら、
釜焚き男をやるんですが、そのうち、
札幌の家々が個人でお風呂を持つようになると、
公衆浴場が立ちゆかなくなります。
「閉鎖するから、あんたも辞めてくれ」
と言われて、辞めさせられてしまいました。



今度は、北見の方に300坪の土地を借り、
大豆の作付けをしたら大豊作。
そこで、翌年には全財産をはたいて
3000坪の土地を借りて同じように
作付けしたら、今度は、
大雨で全然収穫ができなくなって、
また無一文になり、それどころか、
借金さえ抱え込んでしまうんです。




その後は、旅館に養子にやっていた息子に
やっかいになる形で、その宿の下男の仕事を、
自分の上司が息子という状況でやることに
なりました。




苫小牧の駅前で、旅館の案内をするために
吹雪の中ずっーと立って客を待っていたそうです。
列車が着くときに南外吉の姿がないことは
なかったそうです。

明治の初期、登別温泉に2軒の旅館があって、
滝本さんという老夫婦が2人で5室ほどの
旅館を経営していたのですが、
全く後継者がなくて、
「誰か買ってくれる人はいないか」と
言っているときに、
たまたま登別森林軌道の社長がいて、
「あんた、滝本館を買わないか」
と外吉に持ちかけました。



一方は小さな旅館の釜焚き男、
一方は森林軌道の社長。
どこに接点があったのかいうと、
この社長は、毎日毎日吹雪の中でも
必ず駅で立ち尽くして客を待って
呼んでいる外吉の姿をずっーとみていた。




外吉が
「私にはまったく蓄えなどないし、
 そういうお金はないから…」
とその申し出を断ったら、その社長は、
「そんなのわかってる。
 私が全部貸してあげるから、
 お金ができたら返してくれ」
と言った。

外吉は、滝本館を買い取って、
その結果、なんと5室の滝本館を
30年間で400室の温泉旅館に
したんです。
(略)



外吉という人は、夜は12時前に寝たことはなく、
朝は午前4時以降に起きたことはなかったそうです。
どんなにひどい時であっても、いつもニコニコして
働き者で、投げやりになるなんてことは、
まったくなかったそうです。


空知川の不運、これを不運というのか、
いいえ、ここで潰されていなければ、世界最大級の
温泉浴場を持つ第一滝本館はなかった。

公衆浴場が順調にいっていたら、世界最大級の
温泉浴場を持つ第一滝本館はなかった。

大雨で全部大豆がダメになった。
ここで潰されなければ、世界最大級の
温泉浴場を持つ第一滝本館はなかった。

投げやりになったり、
人生を投げ出したりしなかったから、
そういうのを見ていた人格者が現れた。

その結果、登別の旅館を買わないかと
いう話を持ちかけられた。



どこにこの人の《失敗》と
いうのがあるのでしょうか。
(略)



そんなひどい目に4回も遭ったのに、
どうしていつもニコニコしていられたのか。



外吉は、
《不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句》を
いう人ではなかった、ということです。
いつも自分に与えれた運命の中で、
ずっーとただひたすらやり続けた人だった。




人一倍、大きな飛躍をする人には、
人一倍大きな、一般的にいうと、
《挫折、つらいこと》がきます。
そのときに、ぐずぐず
《不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句》…
これらを《五戒》と言いますが…を
口にするかどうかを、
実は神さまから問われている。
ずいぶん、試されているな、
というのがわかります。




時計の振り子があります。
その振り子を9時の方向まで振りたいんです。
すると、神さまはどうするかというと、
この振り子を3時の方向に引っ張っていくんです。

ずっーと引っ張っていって、
3時のところで手を放すと、
この振り子は9時までいきます。

6時の位置にある振り子を5時のところまで
引っ張っていったら、7時のところまでしか
いきません。
これが人間の苦労とか大変さとかを
呼んでいるものです。



実は、このことは
苦労とか大変さではなく、
そういうエネルギーをいただいた人、
すなわち、大きく引っ張られた人は、
その同じエネルギーをいただいた
ということです。



       (ここまで引用 63Pまで)



そして、著者の小林正観さんは、
苦しいとき、辛いとき、投げやりになりそうなとき、
「五戒」《不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句》を
言うか言わないかを、いつも神さまに問われている、
見られていると言います。
そして、言わずにがんばっている人を、
必ず見守ってくれて、助けてくれると。

大きなことを為す人や、大きく成功する人、
神さまから課題を与えられた人には、
大きな試練とか苦労や辛さが与えられるんだなぁ、
それを、失敗と見るか、神さまからの課題と思うか、
そんな考え方ひとつ気持ちの持ちようで、
それらを乗り越えていけるか、いけないかの
差になってくるのだろうなあと、思いました。

また、人生、何が幸いするか、わからないものなのだから、
何があっても、投げやりになってはいけないとも思ったのでした。




■コメントが書ける「ぼちぼち日記」はこちら


 気軽にコメントが入れていただけます。 →「ぼちぼち、お散歩日記」
■「ことば探し」に戻る時→  「ことば探し」
■「ことば探し」メールマガジン(月〜金)発行しています。

 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。
  コンパクトで、読みやすい構成にしています。
  →「購読申込み」


 < 過去  INDEX  未来 >


まゆ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加





《旅に行きたいですね〜》