2010年06月09日(水) |
■このものの役目はいったいなんでしょう? |
昨日からの、のんびりとした路地で見つけた、 気の毒な脇道の話の続きになります。
私は、脇道にあるものを見ながら、 かなり真剣に、
「これらは、誰が片づけるんだろう?」
と、思わずにおれなかった。 きっと、誰かが、人知れず片づけて、 そのうち、貼り紙で、
「ここに、 ゴミを捨てないでください」
なんて、書かれるのが普通のパターンだと思う。 そういえば、以前、こんなお宅があって、 かなり困っているんだろうな、 なんて思ったのだった。
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しかし、この脇道には、 そんな貼り紙もなく、だれでも、 簡単にこっそりとゴミを置けるような そんな感じだった。
そして、この脇道の反対側には、 自転車やバイクが止まっていて、 中にはぼろぼろになっている自転車も 置かれていたから、自転車なども 捨てられているのだと思う。
そんなぼろぼろの自転車を なにげなく眺めていたら、 あることに気が付いた。 (黄色の○のところ)
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「おやっ? あれはなんだろう?」
じっと見つめながら、 側に寄ってみると、こんなものだった。
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「石だね… わりとおっきいね」
下水か何かのフタの上に、 おむすび型の身長50センチくらいの 石が、で〜んと置かれていたのだった。
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「なんでこうしているんだろうね。 フタが開けられないようにかな? 石がないと持ち上がってくるとか? どれどれ? どうなってるの?」
私は、前後左右を見て、 周りに人がいないことを確認して、 足でつんつんして、石をどけようとした。 でも、この石は、つんつんしただけでは、 どけられないのだった。
そこで、今度は手でちょっと押してみた。 思ったよりずっと重くて、ちょっとは、 ずらせたけど、完全にどかすには、 うんしょと、力がいりそうだった。
まっ、 そこまでするまでもないか。 この石をどかすところを、 誰かに見られてもね…
と、この石をどかしてどうなっているか、 この石の本当の役目はなんなのかを 探ることをあきらめた。 そして、勝手にこんなことを推理した。
その1. このフタを開けた子どもがいて、 不運なことに、この中に落ちてしまった。 それでいたずらしないように、 この石を、このフタの上に置いた。
その2. 雨が降って、この中に水がいっぱいにたまり、 そしてこのフタがもちあがるので、 それを抑えるため。
かなりいい加減な推理だけど、 この推理で満足することにした。 そして、この石をポンポンとして、
「何はともあれ、 しっかりね。 お役目ご苦労さま」
などと声をかけて、この脇道から 出たのだった。
ということで、 何かといろいろ疑問のある 路地の脇道の紹介でした。
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