まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2010年05月24日(月) ■ちょっといいことをしたお話。

UPが遅れてしまいました。
このところ、ばたばた続きで、
ウォーキングもお休みしたりしています(泣)
でも、時間見つけて、歩きたいと思ってます。
さて、今日は、ばたばたの合間に出合って、



「ふふ、
 こんなこともあるんだね」




なんて、思ったことのお話です。




先日、仕事の帰り、午後6時頃、
電車を降りて階段を下ろうとすると、1人のおばさんが、
大きな荷物(下に車輪がついて、押すタイプ)を
片手に抱え、もう一方の手でてすりにつかまりながら、
辛そうに一段一段階段をゆっくりと下りていた。
この駅には、エレベーターやエスカレーターが
設置されてないのだ。
(作るべきだと、私はいつも思うのですが)

よく見ると、ひざが悪いようで、かなり、
ゆっくり、一段一段降りていた。
午後6時頃といえば、かなりのラッシュ時で、
周りの人たちが、大急ぎで階段を降りたり、
登ってきたりするので、時に、そのおばさんの
荷物にぶつかりそうになったり、
おばさんは、そのたびに立ち止まったりしていた。




そう、おばさんの存在は…
このラッシュ時にあって
かなり迷惑な存在だったのだ。





私は、見るに見かねて、
おばさんに、こう声をかけた。



「荷物、
 お持ちしましょうか?」




すると、おばさんは、
とても嬉しそうにこう答えた。



「お願いします。
 私、ひざが悪くてね。
 階段は辛いんです。
 助かります」
「じゃ、私、先に荷物を持って
 階段下で待っていますから、
 ゆっくり降りて来てくださいね、
 ゆっくりでいいですよ。
 ちゃんと待ってますから」
「ありがとうございます」




と、いうことで、私は、
おばさんの持っていた荷物を受け取り、
階段をとんとんと下りて、階段下で待っていた。

おばさんは、今度は、両手でてすりにつかまり、
ゆっくりゆっくりと降りてきた。
そして、ついに階段を全部下った。



「大変でしたね。
 はい、荷物です。
 もしよろしければ、改札口まで
 お持ちしましょうか?」
「いえ、大丈夫ですよ。
 あのね、ツライのは階段なの。
 それも、下りね」

「ああ、私もひざを痛めたことあるので、
 わかります。
 下りはツライですよね」
「そうなのよ。
 今日は、時間も混雑時になっちゃって、
 人が多くて、焦っちゃってたから、
 助かりましたよ。
 荷物も持っていたしね。
 ありがとうございます」
「いえいえ、
 どういたしまして」




ということで、私が、その場を
去ろうとすると、このおばさんが、




「あ、ちょっと
 待って、待って」





と、言ったのだ。
そして、その車輪付き荷物の中を、
なにやらごそごそとしていた。

あれれ、何かをくれようとしてるのかしら、
と思いつつ、その動作を見守っていると、
(この動作も、かなりゆっくりだった)

おばさんは、荷物の下の方から、
これをひとつ取り出した。








そして、はにかみながら、
こう言って差し出した。



「子供だましみたいなもので、
 悪いんだけど…
 受け取って(笑)
 こんなものしかなくて…
 今日は助かったから」




私は、このビスケットをありがたく
受け取ることにした。
そして、2人で笑いあって別れの挨拶をした。



「ありがとうございます。
 いただきます。じゃ、
 気をつけて帰ってくださいね」
「はい、そうします。
 今日は、ありがとうね」




ということで、私は、このビスケットを
いただいたのだった。
こんなこともあるのね〜と思いつつ。

ちょうど、お腹もすいていたので、
家に着いてから、すぐにこのビスケットを食べると、
とてもおいしくて、すごくホッとした気持ちになり、




今日は、
ちょっといいことをして
よかったね。





と思えたのでした。
そして、おばさんに、ごちそうさまと
心の中で言ったのでした。





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《旅に行きたいですね〜》