| 2009年12月15日(火) |
この怖い作業は、いくらくらいするのか? |
昨日からの続きになります。
木の下の方にいた責任者らしき人をみつけて、 驚かせないように、存在を示しつつ、 静かににじり寄り、低い声で話しかけた。

「あっ、あの… 話しかけて… いいですか?」
すると、その方は、 こちらをちらっと見て、 意外にも、
「はい、いいですよ、 なんでしょう?」
と、気持ちよく答えてくれた。 しかし、そう答えると、 すぐに、顔は木の上に向けた。
その様子をみて私も、 おじゃましてはいけないから、 聞くのは最低限にしようと思い、 急いでこう聞いた。 すごく、素朴なことだけど。
「あの〜 怖くないですか?」
すると、その方は、 速攻でこう答えた。
「怖いですよ」
「そうですよねっ、 怖いですよね」 「あの高さになると、 本当に怖いですよ、 慣れてはいますが…」 「かなり細い枝まで登るんですね」 「ええ、でもあれが限界です」
ということで、専門家でも怖く、 ここまでが限界だとわかった。
「命綱しているんですか?」 「してますよ。 ちゃんとしないと、まずいので、 命綱ベルトに綱をつけて、 木の枝の太いところにつなげてますよ。 ただ、木は弱っていると、太いところも 衝撃で折れることがあるので注意ですけど」
「1本終えるのに、どのくらい 時間はかかるんですか?」 「だいたい1時間くらいかな。 でも準備などがあるから、 もっとかかるけど」
横でこんな話をしながらも、 その方は、上の方から目をそらさなかった。
私は、その様子を見て、 もう話しかけるのはよそうと思い、 お礼を言ってこの方から離れた。
そして、また、 背筋をざわざわさせながら上を見上げて、 ホントすごいなぁ、なんて思っていたら、 今度は、切った枝を掃除する方がやってきた。 ちょうど、私の前で止まったので、 私は、今度はこの方に話しかけた。
「あの〜 この街路樹全部やるのですか?」 「おそらく、 枝振りの悪いものだけだと思いますよ」 「すごい作業ですね」 「ええ、いちょうは、大きくなるので、 手入れは大変ですね」
ということで、 いちょうのお手入れは大変らしかった。 私は、こんなことも聞いてみた。
「ちなみに、この木をこんなふうに、 お手入れすると、1本どのくらい かかるんでしょうね?」 「そうねえ〜自宅だと、 この作業だと、4〜5人は必要だし、 クレーン車も必要だから、 だいたい16〜20万くらいかな。 もっとも高さや手入れのし具合にも よるけどね。 あ、こんなふうに枝の始末も こちらでしてね」 「ふぅ〜ん」
ということで、お値段も 知ることができたのだった。 わかったからといって、 依頼するわけではないけど、何となく、 お値段は聞いてみたくなるのだった。
私はふたたび、教えてもらった お礼をいい、この掃除の方からも離れた。 枝切り作業は、まだ続いていた。 どうやって降りてくるのかまで、見てみたいと 思ったけど、まだ時間がかかりそうだったので、 それはあきらめて、この場を離れたのだった。
ということで、いちょうのお手入れ、 枝きり作業の一端を知ることが出来たのでした。 よかった、よかった。 でも、本当に危険な作業ですね。
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