2008年09月29日(月) |
秋の何でもない日に見つけたもの |
このところ、めっきり涼しくなって、 とても歩きやすくなっているので、 天気がいい日は、距離を伸して歩いている。
夏のように、だらだらの汗をかくこともないし、 さわやかだし、何より、空気のにおいが違うからだ。 なんとなく、乾いた草のにおいがするような気がして、 それを、いっぱいに吸うととてもいい気分になるし… なにより、秋好きの私です。 と、そんな、私の秋好きの思いはさておき…
今日は、そんな秋の1日見つけた、 本当に、何でもない風景だ。 といっても、いちいち立ち止まって、 まじまじと見てしまったのだけど…ね。
さて、まずは、これだ。
写真でみると、よくわからないのだが、 玄関の門にとても重そうな植木たちが いくつか置かれていて、 その置き台が、かなりゆがんでいて、 今にも壊れて落ちそうな、 必死に耐えている… そんな形相に見えた。
![](http://usrimg.enpitu.ne.jp/usr10/104435/2008/20080930Road1.JPG)
「重そうな石の植木鉢もあるし、 大きな植木鉢も置かれているからね、 ちょっと辛いやね、 このプラスチックの置き台も… せめて、2つくらい重ねてくれれば まっすぐに保てるのにね」
などと、思ったが、 ふと、この門の全体を見ると、 この門も、この植木鉢の影響だろうか、 全体に傾いていて、開け閉めしずらそうだった。
この玄関の門と置き台では、 重荷なのではないかと、思ったので、
「ご苦労さまだね。 しっかりね、 あんたたちも大変だね」
などと、植木台と門に、 声をかけたのだった。 都内は、庭がないので、 どんなすき間でもどんな空間でも、 有効に使おうとして、こんなことになる、 特に、植木や花が好きだとなおのこと。 東京の文化かもしれない。
東京は狭いからね〜 でも、植木は置きたいしね〜 なんて思いながら歩いていると、 今度は、こんな小さな空間に、 植木が置かれているのに出くわした。
![](http://usrimg.enpitu.ne.jp/usr10/104435/2008/20080930Road2.JPG)
「おおっ、 ここにもいたね。 狭いところに 置かれた植木たちが。 ちゃんと、 段差もつけられているね」
よーく見ると、写真ではわかりづらいけど、 3つの植木鉢がぎゅうぎゅうに置かれていた。 置き台に段差をつけて、いろいろと工夫して、 それでも植木を置こうという気持ちが ひたひたと伝わってきて、 本当に、好きなんだろうね、 などと、思ったのだった。
「かわいがってもらってね。 それなりに大きくなりなさい」
などと、やや矛盾するような ことばを、今度は植木たちに かけてきた。
しかし、こんな めぐまれている植木たちばかりではない。 再び、歩き始めると、 今度は、こんなものを見つけた。
![](http://usrimg.enpitu.ne.jp/usr10/104435/2008/20080930Road3.JPG)
「あっっ、 植木鉢が壊れているぞ。 すっかり割れているね」
などと思わず近寄った。 すっかり植木鉢が壊れていた。 ついさっき壊れたばかりって 感じに見えた。
でもなぁ… と、私はふと 不思議に思った。
この植木鉢はいったい どういう状況で壊れたのなかぁ? ここにぽつんと置かれていたのかなぁ? この駐車場の段差から落ちて 壊れたのかなぁ…
だって、全体的に状況をみてみると、 こんなところに置かれていたので… ほら、こんな場所ね。
![](http://usrimg.enpitu.ne.jp/usr10/104435/2008/20080930Road4.JPG)
わりと広々としているところだし、 空間もありそうだし…
自転車を入れるときにぶつかったのか、 駐車場の入り口だから、車が入るときの 振動で落ちて割れたのか… そんなどうでもいいことを、 立ち止まって、状況を見渡し、 あれこれと推理したりしたのだった。 もちろん、答えは見つからなかったけど。
てなわけで、秋の1日でした。 これから、秋も楽しめそうです。
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