2008年09月11日(木) |
そんなものから…出火の原因 |
昨日からの続きになります。
次の日。 私は、現場がどうなっているか、 どうしても知りたくなってきた。 そして、やっぱりここは、 何が原因か聞いてこなくちゃね、 などと、思うに至った。
そこで、 またまた愛車を引っ張り出し、 いそいそとペダルを踏んで、 昨日の火事の現場へと出かけた。
すると、 昨日の現場は様変わりしていて、 昨日は、こんな状態で、 水びだしだったのが、

ほら、 こんなふうにさっぱりと きれいになっていた。

もっとも近くの空き地には、 こんなふうに、残骸が置いてあったけど。

そして、 近所の方々(おばちゃん中心)が、 心配げに集まっていた。 そして、みんなで、なにやら いろいろと話しているようだった。

なんだか、 話が聞けそうだね。 おばちゃんたちだしね。
そこで、私はさりげなく、 おばちゃんたちの前で立ち止まり、 誰にというわけでもなくこう聞いた。
「あの〜 あの店は、おじいちゃんと おばあちゃんがやってましたけど、 大丈夫だったんですか?」
すると、一人の親切な おばちゃんがこう教えてくれた。
「大丈夫よ。 ほら、おばあちゃん、 あそこにいるわよ」
と、店の前に立って、 疲れた顔をして、やや呆然としている、 おばあちゃんを指さした。 声をかけるほど親しくもないので、 ただ、見ることしかできなかった。
「大丈夫だったんですね、 よかったわぁ。 おじいちゃんは?」 「身体に異常はないけど、 もうお年だから、今、 病院で休んでいるって。 びっくりしたらしくてね。 でも、二人とも大丈夫だったから、 不幸中の幸いよね」
私も、そう思ったので大きく頷いた。 まずは、いちばん気になっていた、 二人の無事を聞くことができた。 辛いだろうなぁ…と思ったが、 無事なのはなによりだった。
安心したので、 今度は、こう聞いた。
「お隣さんは、大丈夫だったんですか?」 「うん、大丈夫だったけど、 水で、部屋と店がぶちゃぶちゃで 当分、生活はできない感じらしいわ。 大変よねぇ〜」
それを聞いて、 本当にそうだろうなぁと思い、 再び大きく頷いた。
そして、 最後にこう聞いた。
「何が、 出火原因だったんですか?」
すると、このおばちゃんたち、 いきなりひそひそ声になり、 こう教えてくれた。
「あのね、トースターだって」 「え、トースター?」 「そうらしいのよ。 ほら、もうこのお宅も古いでしょ? トースターもとても古いものを使っていて、 それがショートしたとか、 漏電だったのか…ってところらしいわ。 トースター付近から火がでたことは、 まちがいないらしいの」
「ショートか、漏電ですか… そうなったときに、 火を止められなかったのでしょうか?」 「動転したらしくてね〜 どうしていいかわからなかったようだし、 すぐに火がついたらしいの。 わぁ〜と燃え広がったんだって。 木造だし、古いからね〜」
ということで、なにやら原因は、 こんなところらしかった。 さらに、おばちゃんたちは、 こんなことも教えてくれた。
「たぶん、燃えやすいものも、 そばにあったんだと思うわ。 いろいろといっぱいあったもの…」
ということで、 そのいろいろな燃えやすいものに 火がついてしまったらしかった。 そして、原因については、 これから、本格的な調査が始まるとも。
二人の無事も知れたし、 火事の出火原因も、どこまで真実かは わからないまでも、 トースター回りから火が出たことも わかったので、私は、満足し、 このおばちゃんたちに、 教えてもらったお礼を言い、 この場を去ることにした。 はやく、立ち直ってほしいなぁ、 と祈るような気持ちを持ちながら。
この寄り添っている焼けただれた3軒が これから、どうなっていくのか、 見守っていこうと思っています。
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