2007年10月17日(水) |
謎の石の正体はわかったか? |
先日、謎の石のことを書いた。 (詳細は→「またまた、これは何ですかね?あるね、謎のもの」)
この石の謎をとくべく、私は、このあたりにある、 「石材屋さん」「墓石屋さん」に 写真を持って、聞き込みに行ってきた。
この石たち2つね。
「これで、謎がとける! 何だろうね、ホントはね」 などと、るんるんと、 聞き込みに出かけたが… この私の期待と裏腹に、 まったく意外なことを 知ることになったのだった。
まずは、少し離れたところにある 結構大きな規模の 「石材屋さん」に行ってみた。
ちょうど1人の男性従業員の方がいたので、 私は、写真を取りだしこう聞いた。
「あの〜すいませんが、ちょっと教えて いただきたいのですが、これが何か、 わかりませんか?」
私は、最初に上の写真(石臼ふう)を見せた。 すると、その従業員の方は、 写真を見て、こう言った。
「コレハ、水ヲタメルモノダネ」
私は一瞬、聞く人を間違えた!…と思った。 日本人のように見えたが、どうやら、 日本に何年かいる外国人だったらしい。
しかし、聞いてしまった手前、 すぐに、誰か他の人を探すわけにもいかない。
「これに、水をためるんですか? なんのためなんでしょう? 石臼のようにも見えますけど、 石臼ではないのですね?」
すると、その外国人従業員の方は、 こう答えた。
「エット、歴史ハヨクワカラナイ。 石臼ッテナニ? アア、餅ヲツクモノ? チガウネ、コレハ水ヲタメルモノダヨ」
どうやら、水をためるものであるらしいが、 何となく、私としては素直に納得いかない。 悪いが、信用がおけない。 そこで、ついにこう聞いた。
「あの〜、すいませんが、 他にもっとわかる方はいないですか?」
「イナイヨ」
「あの、ご主人とか、石に詳しい方は?」
「社長ハ、イマ入院シテルヨ。 ホカノ人モ、イマハイナイ」
どうやら、この石材屋さんのご主人は 現在入院中だし、他の従業員の方々も 出払っているらしい。
仕方ない、また出直して来ようと、 と思ったら、ちょうどそこに、 奥さんらしき人が出てきた。 (60代後半に見えた)
私は、やったぁ、と思い、この奥さんに また、ていねいに教えてくださいと願い出た。 すると、奥さんは、
「私でわかるかしら…?」
と言いつつも写真を見て、 即座にこう言った。
「ああ、これは「天水鉢」って言うわね。 水をためるものだと思うわ」
「これに水をためるのですか? 何のためなんでしょうね?」
「うーん、詳しくは私にはわからないわ。 でもよくお寺などにあって、 よく小さな池のような感じで、 花なんか、飾ってあったりするわね。 お隣のお寺にも、似たようなものがあるわよ、 でも、本当は何をするものかはわからないわ」
と言うことだった。 しかし、もうひとつの写真、 マンションの入り口に置いてある 石の置物については、
「マンションの入り口にある? わからないわ、何かしら、これ?」
ということだった。 これ以上のことがわからなかったので、 お礼を言って、奥さんが教えてくれた お隣のお寺の「天水鉢」を見てみることにした。
すると、こんなものは確かに お寺の入り口にあった。 これが「天水鉢」なのか?
どうやらそうらしい。 似ていると言われると似ているようだし、 違うと言われると、形が違うし、 でも、水をためてあるし、 コケなんか生えているし… でも、ともかく、
「天水鉢って言うんだね。 そして、水をためるものなんだね」
などと納得した。 後で、これが何をするものなのか、 どんな歴史があるのか、 調べてみればいいや、なんて思って。
とりあえず、この石材屋さんでの 聞き込みを終え、今度は、 墓石屋さんにも、聞いてみるべく、 墓石屋さんに向かった。
しかし、ここでまた、 少し違うことを 聞き込んでしまったのだ。
そして、また、 謎が出来てしまったのだ。 この続きは明日書きますね。
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