2007年09月19日(水) |
なるほど…現実は厳しいことになっているのね |
さて、昨日からの続きです。 実際に確認してみると… いろんな現実がみえるものだと実感したのだ。
さて、警視庁交通規制課の担当の方は、 さらにこんなことを教えてくれた。
「このマークをつけるためには、 所轄の交通規制課に申請して、公安委員会で 正式に許可をもらう手続きが必要になります。 公安委員会で、本当にこの場所に必要かどうか、 検討されて、その後に許可が出るのです」 「ああ、なるほど、じゃ、このクリニックは、 ちゃんと許可を得たってことですね」
「恐らく、そうだと思いますが… 許可されたかは、調べてみないとわからないですね。 それに、このマークは、この病院以外の病院に、 来た人でも利用できるので、その病院が申請している とは限らないのです」
と言うことだった。 つまり、このマークがあれば、この病院の患者で なくても止められるってことらしい。 だから、このあたりのどの病院が申請したのか、 調べないとわからないらしい。 もっとも、このあたりには、 このクリニックしか見あたらないけどね。 このクリニックの目の前にあるしね。
ともかく、そんなマークだったのだ。 私は、だいたいわかったので満足して、 最後にこう聞いてみた。
「やっぱり、今どきは駐車禁止が厳しいから、 こういう例外処置も必要ですよね…」
すると、意外やこんな答えが返ってきた。
「いいえ、これは、駐車禁止が厳しくなる前から、 あるものなんですよ…ただ…」
担当の方は、 少し言いよどんで、さらに、 意外なことを言い始めたのだ。
「実は…今、このマークの申請は… あまり受けないようにしているのです。 だから、増えてはいないはずです」
私はとても驚いたので、 思わず、こう聞き返した。
「えっ、何でですか?」 「はい、実は、あちこちから、こんな規制があって いいのかという問題提起がありまして…。 公安委員会でも、いろいろと話し合われているのです」
「問題提起ですか?」 「ええ… 病院なら、駐車スペースはもうけるべきだ、とか、 本当に通院患者が止めているのか、とか、 病院だからと特別扱いが許されるのか、とか、 病院の車輌が止まっていることがあるだとか… いろいろありまして……」
「ああ、なるほど… そのような問題が現実にあるのですね」 「はい。駐車禁止がとても厳しくなってから 車輌の駐車には、周りの目も厳しくなって 来ているってことでもありますね」
ということで、この○患マークは、 これから見直されていくということだった。
駐車禁止隊ができて、駐車禁止が厳しくなり、 駐車している車への見方が厳しくなり、 病院でも、患者でも特別扱いしない、ということらしい。
最後に警視庁の担当の方は、 こんなふうに言っていた。
「だから、病院側に、駐車場を 確保することを、求めるという方向で進むと思います。 ただ、そうはいっても、病院から離れたところに 駐車場がある場合には、患者さんが大変になりますから、 その当たりのことは…やっぱり考慮しないと、 いけないと思っています」
本当にそうだなぁ…と私も思った。 世の中…いろんな意味で、 余裕がなくなってきているようだ。
そして、駐車禁止が厳しいのはいいけれど、 こんなところにも余波があるのかと、 少し複雑な気持ちになった。
そんなわけで、○患マークは、 現在、存在そのものが揺れているらしかった。 たった1つのマークにも、 こんな裏がいろいろとあるのだと、 しみじみと感じたしだいだ。
こうなると、今まで、 私が疑問に思ってきた、ささやかなものたちにも、 もしかしたら… 何か深い意味があるのかもしれないなぁ〜 なんて、思ってしまったのでした。
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