2007年07月23日(月) |
これは、すごいね。にぎやかな荷車おじさんに出合う |
先日、いつもの通り、ウォーキングをしていたら、
「お、こりゃまた、にぎやかな荷車だね」
と、思わず立ち止まってしまうような、 手押し荷車を、またまた見つけた。
以前も、似たような荷車のことを書いたが、 (詳細→「頑張る荷車とおじさんのお話」) それよりも、もっと着飾っている荷車だった。
私は、とても興味を持ち、 この荷車の横にいた、はだしのおじさんに 話しかけてみることにした。
「こんにちは、おじさん、これおじさんの車? おじさんがつくったの?」 「そうだよ、拾ったものでつくったんだよ。全部」 「写真撮ってもいいかしら?」 「おおっ、いいよ、いいよ」
ということで、私は、この荷車の写真を パチパチと撮り始めた。
それが、この荷車。
えっと…確か、 こちらが前で、
こちらが後ろ、 な、はず。
もっとも、どう引っ張るかによって、 前後も違うと思うが、ともかく… まじまじと、よーく見ると、 いろんなものが、これでもかというほど、 くくりつけられている。
こりゃ、すごいね…と、私は感心した。 しかし、ちょっと疑問に思うことがあったので、 こう聞いてみた。
「ねぇ、おじさん、この荷物の下の、 元になっているものは何?」 「おお、それね、風呂、バスタブ、だよ。 捨てられていたんだよ。拾ってきて、それで、 100円ショップで塗料買ってきてね、 塗ったのさ、何本も買ってきてさ」
というわけで、ちょっとわかりづらいけど、 この山の荷物の下には、青く塗ったバスタブがあり、 そのバスタブの上に、この荷物が積まれているのだ。
これだけ、荷物でいっぱいで、バスタブは見えないのだから、 別に青く塗らなくてもいいのでは…などと思ったが、 青く塗って、自分流にするところに、 このおじさんのこだわりがあるのだ。
「いまどきはさ、何でも、捨てるんだよね。 何でも捨ててあるんだよ、道ばたにさ。 それを拾ってきて、使えるようにするの。」
おじさんは、こう言った。 おじさんは、拾ったモノにいろいろな 工夫をしているようだった。
私が、これは何?、だの、 これは、どうやったつくったの?、だの、 質問しながら、写真を撮っていると、 それに答えながら、とても機嫌良く、 こんなことを言い出したのだ。
「今度俺ね、TVに出るの。 ちょっと前ね、撮影したの。 あとね、新聞の取材も受けたのよ」
私は、驚いて、これは、 じっくりと話しを聞いて見ねば、 と決めて、 おじさんの話しを 聞いてみることにした。
「へぇ、いつ出るの?何の番組?」 「いつかなぁ、多分…早々だと思うよ。 番組はわからないなぁ…聞いたけど。」 「どんなことで出るの?」 「ゴミ拾いとか、路上で生活してるから、 そんなのじゃないかなぁ、 あと、この車ね。」
どうやら、このおじさん、 この派手な荷車で、目立っていたらしく、 取材を受けたということのようだった。 さらに、おじさんは、こんなことを 教えてくれた。
「でさ、テレビ局の人がね、 顔を出したら、3万円くれるって言うの。 でも、俺はさ、顔を出したくないから、断ったの」 「あ、そうなの。じゃ、顔出さないと、 取材費くれないの?」 「いや、ちょっとはもらったけどさ」
どうやら、ちょっとは取材費が入ったらしく、 そういえば、足元には、ウィスキーがあり、 (1番上の写真の右下の方に小さく映っている) それを飲んでいるらしく、確かに、 おじさんは、お酒臭かった。 だから、機嫌もよかったのだ。
そして、おじさんは この後、いろいろな話しを してくれたのだ。
実は、この荷車には、 いろいろな機能があったり、 ちょっとした秘密があったり、 そして、このおじさんにも、 秘密もあったりして、 その話を聞くことになったのだった。
この、続きは、明日書きますね。
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