2007年07月19日(木) |
驚きのおばさんの…実態。 |
さて、またまた昨日からの続きになります。
このおばさんが、 300円ねだるおばさん、だと判明したが、 いったいどういう人なのだと興味をもち、 ちょっとだけこのおばさんの後を ついていってみることにした。
おばさんは、私と別れた後、階段通りへと向かい、 そして階段を手すりにつかまって、 とても大儀そうにゆっくりと降り始めた。 おばさん、足が悪いようだからね。
すると、おばさんの後ろから、 水色の上着を着たおばさんが 階段を降りていった。
そして、300円おばさんを 水色おばさんが追い越そうと したその時だった。
300円おばさんは、 水色おばさんに声をかけたのだ。 水色おばさんは、ビックリして 立ち止まった。
もちろん、知り合いという感じではない。 300円おばさんは、水色おばさんにも、 300円ねだっているのかもしれない。
「ねっ、ネコのえさ代のために、 300円必要なの、持ってない?」
などと、聞いているのだろうか。 残念ながら声までは聞こえなかった。
水色おばさんは、ダメダメというように、 手をふって、300円おばさんから離れていった。 どうやら…300円ゲットできなかったと見える。 300円おばさんの背中で見えないときが あったから、真実はわからないが、 ともかく、この水色おばさんは去って行った。
さて、この後、300円おばさんは、 今度は大通りの方へと向かった。 そして、この大通りで1人のおばさんと、 老夫婦ひと組に声をかけた。
声をかけた人たちは、一応立ち止まって、 話しは聞くようだけれど、 そのあとで、どうするのかまではわからなった。
実は、この300円おばさん、きょろきょろとしていて、 前後左右をしょっちゅう振り向いたりするので、 かなりの距離を取って歩いていたのだ。 だから、この人たちがどんな対応をしたのか、 よくわからなかった。
さて、その後、300円おばさんは、 また小雨の中、足を引きずりながら、 ゆっくりと、大通りを進んで行き、 その大通りにある脇道に入っていった。
そして、この後、私は とんでもない光景を 見ることになったのだった。 私は、とっても驚いた!
なんと、 このおばさん、 人がいなくなると、 大股で、元気に、さっさと、 歩き始めたのだ。
ひぇーーっ あのおばさん、 元気に歩いているよぉ。 さっきまで足を引きずっていたのに… 足、引きずってないよぉ…
私は、思った。 足の引きずりは、演技で、 もしかしたら、あのもごもごしゃべりも どもりも、寒そうな姿も… すべて、みじめな姿に見せるための 演出だったのかもしれないと。
そして、このおばさんは 私の驚きをよそに、 元気にずんずんどんどん歩いて…
そして、 その先にある スーパーマーケットに 入ったのだ。
スーパーマーケットに入ったよぉ。 何かを買うんだろうか。 じゃ、誰かに300円もらえたのか? ネコのエサをいよいよ買うのか?
私も、大急ぎで、 スーパーマーケットに入った。
おばさんは、カゴは持たずに、 まっすぐにお菓子売場に行き、 和菓子類をいくつか手に取り、 そしてレジに向かった。 その姿は、とても素早かった。
そして、買ったものを入れた袋を持って、 スーパーマーケットを出ると、 また、スタスタと元気に歩いて、 大きな団地のある方向へと消えていった。
ふーむ、このおばさん、 どんな人なのだろう…
ともかく、 300円ねだること、 足は見た目ほど悪くないらしいこと、 和菓子好きらしいこと、 路上生活者ではないらしいことが わかった。
これ以上のことはわからなかったが、 ここでおばさんと別れることにした。
そんなわけで、私は、 驚くべきおばさんの実態を ほんのちょっとだけ知ったのでした。
そして、おばさんの演出かもしれないけど、 「おばさん、風邪を引かないようね」 と思ったのでした。
また、このおばさんに出合ったらご報告します。 今度出合ったら、話しかけて、 おばさんの話しを聞いてみるつもりです。
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