2007年03月28日(水) |
ほぅ…こんなふうにやるのね、舗装工事って。 |
このところ、ウォーキングをしていると やたらに道路工事、とくに舗装工事が目につく。 年度末だから、予算を使い切りたいのか…
まぁ、そんな事情はさておき、
先日、その舗装工事の 一部始終を見ることができた。 私は、工事現場を見るのが好きなので、 長く立ち止まって見ていた。 はっきりいって、すごく邪魔だったと思う。 責任者にあれこれと話を聞いたりしたし。
しかし、こちらも聞きたいことはある。 ここは、せっかくなので聞かねばならない。 邪魔で迷惑だとわかっていたが、話しかけると、 責任者の方は、責任感に燃えて、いやな顔ひとつせず、 いろいろとていねいに教えてくれた。 ありがたいことである。
今日は、その一部始終の紹介である。
まず、舗装工事の順番は、 アスファルトをつめた車が アスファルトを道路に敷き詰めていく。

細い道の場合は、だいたい10センチくらいの 厚さになるように敷いていく。

この道は細い道だったので、アスファルトの 厚さは10センチだったけど、 大きな交通量の多い道になると、これが15センチ、 最大だと25センチにもなるそうだ。 ともかく、それほどの量のアスファルトを 敷き詰めて行くのだ。
で、それを、こんなローラーで、ならしていく。 このローラーの重量は、だいたい2.5トンで、 その重さで熱いアスファルトをならしていく。 でも、大きな道の場合だと、このローラーも、 5トンの重さになるのだそうだ。

そして、このローラーでまかないきれない、 細かいところは、こうやって、人が、 機械を持ってならしていく。 この機械は、かなり衝撃があるそうだ。

しかも、この作業は、 ただの人では、 できないのだ。
実は、この敷き詰めたアスファルトの温度は、 なんと160〜180度もあるので、 普通の靴をはいている人だとやけどをしちゃうから、 入っちゃいけないのだ。
そんな訳で、この人は特別な 「やけどをしない用の靴」を はいているのだ。 ほら、この特別靴ね。

この靴だとやけどをしないのだ。 底がどうなっているか、見てみたいと 思ったけど、作業中なので遠慮した。 ともかく、この靴を履いてない人は、 この熱いアスファルトの上に上がれないのだ。
さて、このいっぱいに積んである、 アスファルトをどんどん敷き詰めていくわけだが、

どんどん作業をするとなくなってくる。 そして、こんなふうに、なくなってくると…

前にいるトラックから、 こうしてアスファルトが補給されるのだ。 こうして、何度もこの作業が繰り返されて、 舗装工事が進んでいくのだ。

私は、へぇ…なるほど、 などと言いながら、 じっと見ていた。
ところで、この舗装工事だが、 道路管理者がやる場合と、 下水、ガス、水道などでやる場合が あるらしいのだが、それぞれ、同じように やっても、時として、陥没したり、 前の道路との段差ができたりするのだそうだ。
道路の状態は、なかなかつかめないところもあって、 沈み方や、状態が土地によってかなり、 違うということだった。 そういう、道路の状態や環境を把握して、 舗装工事をしていくのだそうだ。
責任者の方に、あれこれと聞いて、 もうこれ以上、邪魔をしちゃいかんな、 と思ったので、最後にこう聞いた。
「このアスファルトは、通常どのくらい 持つんですか?」 「あのね、いろんな工事でほっくり返さなければ、 25年くらいは持つんだよ。でもまぁ、 いろんな事情で、ほっくり返しているから、 寿命を全うするアスファルトは少ないかな」
アスファルトは、気の毒なことに、 寿命を全うすることがなかなか難しいらしい。 そういえば、いつもどこかの道路が ほっくり返されているものね。 てなわけで、私は舗装工事のことを 一通り知ることができてとても満足した。
私は、教えてもらったお礼を丁寧に言って、 責任者の人を、開放してあげたのでした。 教えて頂き、どうもありがとうございました。 ああ、面白かった。
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