まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年12月28日(木) あやしい募金、正しい募金

《お知らせ》

ぼちぼち日記は、1月8日までお休みします。
来年もまた、元気にぼちぼち行きますので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

よき年、楽しい年、豊かな年、そして、
こころあたたかな年をお迎えくださいませ。
今年一年、どうもありがとうございました! <(_ _)>




さて、今日は、募金活動などについての話です。

暮れになり、新宿の街を歩いていると、
「あの〜ちょっと…」
などと、声をかけられることが多くなってくる。

どこが母体かわからない募金活動や、
手相占いさせてくれだの、ちょっと話を聞いてください、
だの、そんな人たちが街にあふれているのだ。
特に、新宿通りには多くなる。


先日、いつものようにウォーキングをしながら、
ついでに買い物をしに、新宿の街に出ると、
こう、声をかけられた。

「あの〜、新潟地震の募金をしています。
 もしよかったら、募金お願いします」


と、年齢不詳の女性に声をかけられた。
みると、手作りふうの募金箱をぶら下げて、
私の目の前に立っていた。



私は、彼女をじっと見た。

彼女も私を見た。




2人で見つめ合ったが、私の結論は、
あやしい…以外なにものでもなかった。



そこで、彼女に聞いた。

「ねぇ、この募金はどこに寄付されるの?」
「新潟地震の被害者の方々です」
「どこが母体になってやってるの?」
「新潟地震の被害者を救う会です」
「どこにあるの?」
「本部は新潟です」
「新潟のどこ?」
「えっと…詳しい地名までは…
 わらないのですが…新潟だと思います」

「え、知らないの?本部の場所を?これって、
 ホントに募金なの?あなたへの募金じゃないの?」
(宗教ってこともあるしね)
「………」



そう言うと、彼女は、すっと私から
離れて行ってしまった。


あらら…
もう少し聞きたかったのな。
どうやら図星だったか…



実は、新宿ではしばらく前に、ニセ募金騒動があって、
どんな団体がやっていて、その募金がどう使われているか、
不明なので問題になり、新宿駅近辺での
募金活動はいっさい許可されなくなったのだ。
私は、そのことを覚えていたのだ。
よかった、無駄な募金をせずにすんだ。



そしてまた、違う日、
伊勢丹の前で、これまた年齢不詳の女性に、
こんなふうに話しかけられた。


「あの〜、あなたはとてもいい顔を
 してますが、お話聞かせてもらえませんか?」



実は私はその時、大きなマスクをしていた。
ノロウィルス対策でね。



マスクをしているのに、
なぜいい顔だってわかるのか?
私は、立ち止まって

「マスクをしているの、どうしてわかるの?」

と聞いてみた。



すると、

「わかるんです、雰囲気で…」

だって。




こらこら…と呆れたが、
さらにこう聞いてみた。

「雰囲気でわかるの…すごいね」
「ええ、私は人相学をやっているのでわかるのです。
 あの、とてもいい相にお見受けするんですが、
 手相も見させて頂けませんか?」

ああ、手相見かぁ、そして、
こうやって、人をなんとなくいい気にさせて、
占いまがいのことを話して、最後には、
だけどここが悪いだの、これからもっとよくするには、
印鑑かツボか首飾りが必要だ、などと、
売りつけてくるのである。


そんなことは、
お見通しだっ!



それに、マスクしていてもいい顔をしていて、
その上、人相もいいなら、
それでもう私は十分である。
手相まで見せる必要は全くない。

「いい人相だって言ってもらったから、もういいわ」
と去ろうすると、私の腕をつかんで、

「でも、手相をみたら、もっと何か…、
 わかるかもしれません。」


などと言う。


何かなんて、わからなくてもいいもん。
印鑑もツボも首飾りもいらないもん。



「いいえ、もう十分だわ、どうもありがとう」
と彼女にお礼を言って振り切って去ってきた。
本当は、何を売りつけたかったのか、
ちょっと知りたかったけど、
時間がなかったので、この日は、あきらめた。
いずれ機会があったら、話を聞いてみよう。



でも、正しい募金活動もある。
救世軍の「社会鍋」募金である。


「社会鍋」募金は、イギリスに本部を置き、
国際的なキリスト教(プロテスタント)の団体、
救世軍というところが主催していて、
毎年、12月に募金活動をするのだ。
どうやら、この募金は、国内外の被災者や、路上生活者、
病院や施設の救援活動に使われているらしい。
詳しくは→「救世軍」をどうぞ。


で、今年も小田急百店前で見かけたので、
私は、いつものように募金箱に100円を入れた。
救世軍の制服を着て、ラッパを吹き、歌を歌い、
こんな風に立ってます。





募金を入れながら、ちょっと話を聞いてみた。

「ご苦労様です、今年はどうですか?」

すると、募金活動をしていた女性が
気さくにいろいろと話してくれた。


「昨年は2000万円弱集まったのですが、
 今年はどうなるか…ちょっとむずかしい
 感じがしますね」
(ちなみに昨年の募金は19602199円)
「不景気なんでしょうか?」
「ええ、なんとなく、そんな感じがします。
 それに、新宿駅近辺では募金活動が禁止に
 なったので、ここでするようになりましが、
 駅の前よりは、人通りも少ない気がして…」

「なるほど…」
「でも、社会鍋募金は、もう97年もやってますから、
 おなじみさんもたくさんいるんです。
 毎年、社会鍋にだけは募金するという人や
 わざわざ届けに来てくれる方や、
 毎年、封筒に30万円くらい入れて募金して
 くださる方もいて…それに、1万円札を気軽に
 入れてくれる方もいて…嬉しいことです。」


でも、今年はなんとなく、
少ない感じがしているらしい…
その話を聞いて、私は1万円ではなく、
もう100円入れた。
気は心である。






私が話を聞いている間も、募金する人は
絶えなかった。歴史があるからね。

「たくさん集まるといいですね」

話を聞けたお礼と、挨拶をしてこの場を後にした。
でも、社会鍋募金、今年はどのくらい集まるんだろう…
後でちゃんと調べてみよう、と思った。

まっ、そんなわけで、あやしい募金活動には騙されず、
正しい募金をしたのでした。
今年の募金はこれでもう終わり。
また、来年ね。


それでは、みなさま、
よき年をお迎えくださいませ。
また来年お会いしましょう。






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