まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年08月04日(金) 「ナルニア国物語」は、どうして書かれたのか?

ついに、ナルニア国物語DVDを買いました!
そして届きました!


わーい、わーい、
嬉しいな。



実は、この「ナルニア物語」は、
私の人生を変えた本の1冊なのです。
本当に、本当に衝撃を受けたシリーズなのです。

詳しくは、もしよろしければ…
こちらを見てください「私の人生を変えた2冊の本」


小学生の時に初めて読んでからというもの、
ナルニア国の魅力に取り憑かれ、
こんな世界があったらいいなぁと思ってました。
恐らく、6回くらいは読み返していると思います。
何度読んでも…楽しくなるんですよね。
ストーリーは、ばっちり覚えてしまっているし。

そして、私は、
「ファンタジー作家」になりたいと
本気で思ったのです。
今でも書けるものなら、書いてみたいと
ひそかに思っているのですが…(笑)


ナルニア国物語の詳しいストーリーについては、
ウィキペディア、フリー百科事典
「ナルニア国物語」を見てくださいね。

そんなわけで、
ナルニア国物語が映像になったものは、
アニメから、BBSが制作したものまで、
ほとんど見てきましたが、今までのものは正直、
とってもちゃっちくて、今いちだったんですね。

今回はディズニー映画制作ということで、
かなり期待していました。
(映画サイト→ナルニア国物語「ライオンと魔女」
これです。






そして、見てみました!


うん、私は楽しめました!




映画の評価はいろいろ割れているようですが、
原本に忠実だったし、CGもよかったし。
映像の作り方などの難しいことはよくわからないので、
楽しめたかどうかの評価としては
私は、十分楽しめました。



ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィも
かわいかったし、
フォーン、ドリアード、もの言うけものたちなども
よく出来てると思いました。
やっぱり戦うシーンなど、迫力があったし、
ナルニア国も壮大で美しかったし、
こんな世界に行きたいぞ…と思わせてくれました。
もっとも、ロード・オブ・ザ・リングの風景と
似ているところもかなりありましたけどね。

映画の話は、単純な私には、
「面白かったぁ…」としか言えないので、
これくらいにして…


さて、この「ナルニア国物語」著者の、
C.S.ルイス(Clive Staples Lewis)さんは、イギリスの
数学者、神学者、古典文献学者、としても活躍した方です。
かなり頭のいい方で、豊富な知識を持っていたと
言われています。

この物語は、1950年に生まれました。
今から56年前ですね。

(ちなみに、ロード・オブ・ザ・リングの
 「指輪物語」は1954年です)

こんなルイスさんがなぜ、この頃、
ファンタジー「ナルニア国物語」を
書いたのかと言うと…

ルイスさんのエッセイとも言える本
「別世界にて」
によると… 



なんと…


16歳の時から、
「雪の森を傘と包みを持って歩いているフォーン」
(「ライオンと魔女」の冒頭シーンに
  出てくるタムナスさんのこと)
のイメージが心にあったと言うのです。
このイメージがずっと心にあり、
40歳を過ぎたある日、
「これを物語に書いてみよう」と
独り言を言ったのだそうです。



それが始まりとか…




しかし、物語がどう進展するか、
はっきりした考えはなかったと言います。
ところが、突然、ライオンのアスランが
そのイメージの中に飛び込んできて、
このアスランの登場によってこの物語全体を
まとめることが出来たそうです。

このフォーンや、アスランのイメージが
どうして出てきたのか、
どうしてこのナルニア国物語が書けたのか、
自分でも説明出来ないし分からないと言うことです。




ただ、最初に絵が、イメージが
ずっとあっただけだと言うのです。
「すべては絵ではじまった…」と。




また、よくこの「ナルニア国物語」は、
聖書を元に書かれているといわれることもありますが、
これについても、ルイスさんは、
実際に書くときに、聖書や、キリスト教を
意識したことはないとはっきり言っています。
書いているときには、どの方向へ行くかわからないし、
物語の方が、どんどん広がって行ったとか…



書くべく啓示を受けた方が、
満を持して書くべくして書いた…
と言うことなんでしょうね。




さらに、ルイスさんは、こう言っています。
「子ども時代にしか読む値打ちのない本は、
 じつは子ども時代においても読む価値がない」

ということで、「ナルニア国物語」は、
大人になって読んでも、読む価値がある本として、
書かれたのです。


また、「ナルニア国物語」の登場人物で、
「朝びらき丸 東の海へ」に出てくる
陽気なネズミ戦士、リーピチープ、
「銀のイス」に出てくる
いつも悲観的な、沼人の泥足にがえもんを
ことのほか愛していたとか…



私も、リーピチープ大好きです。
ナルニア国物語で、一番印象に残っています。
子ども心に、なんてかっこいいんだと思い、
今では、なんて深いネズミなんだと思っています(笑)


私は、「ナルニア国物語」は、
わくわくして、楽しめるだけでなく、
かなり哲学的な本だと思っています。
奥行きがあるというか、深さがあるというか。

機会がありましたら、ぜひ、映画を見るか、
本を読んで頂きたいと心から思います。


今日は、見て興奮さめやらぬ、
ナルニア国物語のお話でした。






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