2006年04月07日(金) |
心に残ったお話、3つほど。 |
今日は、最近とてもいい本だと思った本から 心に残った話、はっとする話をいくつか…
その本とは、(今日のことばでも紹介してますが) 「豊かな人間関係を築く47のステップ」
という本です。 この著者さんは、「こころのチキンスープ」 も執筆しているので、いいお話が多いです。
この本に書かれているほんとうにあった話や、 事例がとても身にしみるのです。 今日は、この本に書かれているそんな お話をいくつか紹介してみます。
以下、この本からの抜粋です。
《その1》
「12歳のローリーという女の子が、バスケットボールを なんとかゴールに入れようとしている姿を想像してみてほしい。 彼女がシュートを10本打っても、そのうち1本も入らない。 そこへあなたが近づき、 「一生懸命練習していて関心だね。君はぜったい、 いい選手になるよ」と言う。
ローリーは顔を輝かせて喜ぶだろう。そして、 あなたの話を熱心に聞き、もっと知識を吸収しようとする。 そこであなたが、 「ローリー、君はシュートを打つとき、ひじを曲げて 手のひらだけで投げているんだ。正しいシュートの 打ち方の見方を見せよう」と言えば、 彼女は全身が耳になっているはずだ」
指導するときは、間違いを正そうとするのではなく、 まずほめることから始めよう。
《その2》
保安官のアンディーが独身のビー叔母さんを家に呼んで、 いっしょに暮らそうと決心する。 妻を亡くしたアンディーは、息子のオーピーのためにも 女手が必要だと考えたのだ。
だが、オーピーのほうは父親の感傷とは無縁で、 ビー叔母さんが母親代わりになるのをいやがった。 そこでアンディーは、オーピーにうんと言わせるための アイディアを思いついた。
親子で釣りやカエル捕りに出かけるときにビー叔母さんも 呼んで、2人に仲良くなってもらおうとしたのだ。 だが残念なことに、ビー叔母さんは釣りはまるでダメで、 カエルも一匹も捕まえられなかった。 その後で、フットボールの相手もできないことが ばれてしまう…
その日の夜遅く、オーピーが眠ってしまうと、 ビー叔母さんは自分をバス停まで送って行ってくれと アンディーに言った。 窓の外から聞こえてくる泣き声で目を覚ましたオーピーは、 ビー叔母さんが出て行こうとしているのだと気がついた。 そしてベットから飛び出すと、階段を駆け下り、 外に止めてある車で走って行った。
「叔母さんを行かせちゃだめだよ。 僕らがついててあげなくちゃ。 だってカエルも捕まえられないし、 魚を釣り針からはずすこともできないし、 フットボールも投げられないんだから。 僕らがいないと、ひとりじゃなんにもできないんだよ」
誰かに何かを与えることの素晴らしさを知ったとき、 愛はさらに大きく育つ。 他人の人生を豊かにすることで、自分の人生も豊かにする、 これが本当の愛なのだ。
《その3》
まだベルリンの壁がドイツを東西に分けていたころ、 何人かの東ドイツ側の住人が、西の隣人に「おくりもの」を しようと決めた。 そしてダンプカーを調達すると、その荷台に、 ゴミや廃材や壊れたレンガなど、とにかく思いつく限りの ありがたくないものを詰めこんだ。 彼らは静かに国境を通過し、通関手続きを経て、 トラックの荷物を西ベルリンに置いてきた。
もちろん、西ベルリンの人々は腹を立て仕返ししようとした。 彼らは相手をぎゃふんと言わせるようなアイデアを、 次々と出していった。 誰もが敵意をあらわにしている中で、ひとりの男が まったく違うやり方を提案した。 驚くべきことに、その場の人々は彼の意見に賛成し、 東ベルリンで不足している生活必需品を、 トラックの荷台に詰めこみ始めた。
洋服や食べ物や薬が、次々と積まれていった。 そして彼らも国境を横切り、東ベルリンに大切な 積み荷をていねいにおろすと、 次のようなメモを残して立ち去った。
「人は自分の能力に応じて何か与える」
これらの「仕返し」と力強いメッセージを受け取った 人々の気持ちを、想像してみよう。
「おくりもの」は、贈り主の人となりを雄弁に物語る。 不親切で不公平で恩を知らない人たちへの接し方の中に、 その人の本当の姿があらわれる。
好きずきあるかもしれないし、 感じ方もいろいろあるかもしれませんが、 私は、心にひっかかりました。 こんな話が、いくつか出てきて、 楽しませてくれるいい本だと思います。
たまには、こんな心を豊かにしてくれる本も いいなぁ…としみじみ思ったしだいです。 久しぶりにじっくりと読みました。
すいません、この本は、絶版になったしまったようですので、 ちょっと手に入れにくいかも…。 もし、この中のいいお話だけでも読んでみたいと思ったら、 「幸福セラピー」をどうぞ。 この本の中に書いてあるお話を抜粋してあります。
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