まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2005年11月04日(金) カートに乗っている犬さんの話

何度も書くようだが…
毎日ウォーキングをしていると、
本当にいろんな犬とかねこに出合う。

今日はその中でも、気の毒ながら
幸せなジョニー(仮称)を紹介したいと思う。

何度か、散歩中見かけていた
飼い主さんと犬さんがいた。
その犬さんは、なんとカート(っていうのかな?)
に乗って散歩しているのだ。
こんなふうに…




ずっと気になっていたが、
なかなか声をかけられずにいた。
しかし、先日、
交差点でちょうど一緒になって、
こりゃいいと思って、思い切って
飼い主さんに声をかけたのだ。

「写真とってもいいですか?」
飼い主さんは、とても快く承諾してくれた。

で、ぱちり。

そして待っている間に、
「この犬さんは、足でも悪いんですか?」
と聞いてみた。

すると、飼い主さんは、
「いいえ、目が見えないのです。
 以前、事故にあったのと、今は老齢で、
 白内障なので、目がほとんど見えないのです」
と言うのだ。

確かに、目がおかしい。
赤い目をして、とても悲しい目だった。
(犬の白内障は、赤いのかな?)

私は驚いて、
「じゃ、家ではどうしているのですか?」
と聞くと、
「家では慣れているので、何とか大丈夫です。
 でも、この頃はあまり動かなくなりました。
 自分でも、不便なんでしょう…
 だから、こうして散歩だけはカートに乗せてでも
 散歩させてあげようと思って…」
と、言うことだった。

そうだったのか…

遠くから見ているときには、
ジョニーはいつも、カートから身を乗り出して、
楽しんでいるように見えた。
しかし、実は目が見えなかったのだ…

飼い主さんは、そんなジョニーを気遣って、
こうして、毎日カートに乗せて散歩していたのだ。
こんなやさしい飼い主さんで、
本当に良かったね、と心で思った。

大変ですね…と言おうと思ってやめた。
そんなふうに言うのは、失礼に思えたからだ。

じっとしている、ジョニーをなでなでして、
「よかったね、毎日散歩させてもらって。
 うんと楽しんでね…、じゃまたね」
と言って別れた。

私は、何となく心に響くものがあって、
見えなくなるまでジョニーを見送った。
そして、
「死ぬまで、元気でね…」
と思ったのだった。

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