まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2005年10月25日(火) お化け長屋の中を見る

いつもの散歩コースに、
とーっても不気味な長屋があった。
私は勝手に「お化け長屋」と呼んでいた。
何しろ、近代的なマンションの中に
ポツンと、こういう長屋…というか、
アパートがあるのだ。
ものすごく違和感があったのだ。
もうかなり前から、私は気になっていた。

ばっちいし、ぼろぼろだし、怖いし、
この辺の高級イメージ、丸壊しだぞ。

夕方に通ると、真っ暗で、
今は人が住んでいる様子もみえないし、
草もぼうぼうで、ともかく不気味だったのだ。

横から見ると、こんな状態




この長屋…なんとかすればいいのに、と
いつも思っていた。

しかし、
今日、久しぶりにお化け長屋の前を通ると、
なんと、解体を始めていた。

おおっ、やっと解体するのか、
よかったと思って、思わず、立ち止まる。
これが、正面。
正面って言ってもねぇ、扉はゆがんでいたよ。




どれどれ…
どんなふうになっているんだろう…
ついつい、解体中の中をのぞいてしまう。

中は…
ぅひゃー、びっくり!
というほど、すごかった。
本当に古い建物で、ぼろっちくて、
中は暗くて、床がゆがんでいた。
そして、脇に、暗い階段が見えた。
おおっ、不気味であるなぁ…

あまり写真では中が見えないが、こんな感じ。
左の暗いところが2階に上がる階段。




いやぁ、こんな家があるんだとしばらく
きょろきょろと眺めていると、
解体作業の人が話しかけてきた。
(相当、あやしげに見えたに違いない…
 写真とったり、中をのぞいてみたりしてたからね)

「この家の関係の方ですか?」
「いえ、全然。すいません、
 すごい、建物だなぁと思ってて。
 あの〜これって何だったんですか?」
「あのね、これはとある会社の寮だったんですよ」
「寮?ものすごい寮ですね…
 いつ頃まで住んでいたのですか?」
「よくわからないけど、ちょっと前まで、
 一部屋だけは使われていたようですよ。
 管理人かもしれませんが…」

ひぇ〜
こんな家に、誰かが住んでいたのだ。
つい最近まで。
うそぁ〜
でも、そう言えば、入り口の郵便受けに、
一人だけ名前が書いてあったぞ…
住んでいたのか…

「で、ここは何になるんですか?」
「新しい寮をつくるようですよ」

ああ、新しい寮につくり替えるのだな、
よかったよかった、
やっと、この辺も調和がとれるなぁと
人ごとながら、ホッとした。

私の散歩コースには、こうした
お化け屋敷、お化け病院、お化けマンションなど、
何とかしてほしい建物が多い。
何とか、早く解体して欲しいと
つくづく思ったのでした。

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