2005年08月24日(水) |
住民側意見、全く無視される。 |
今日、やっと マンション建築反対運動地域代表者と連絡が取れた。
「で、建築申請は出したようなんですか?」 「結論から言うと、止めるのも聞かずに、建築申請、 どうしても出すと言って、8月の初めに出したんです」 「で、許可が出たんですか?」
「いや、建築基準法に抵触することがあって、 直しを今しているそうです。 その直しを8月中に出して、 建築許可を取ると言ってるんですよ。 許可がおりたら、9月から建築にかかるって」 「都は認めるんですか?」 「…うーん、都も方も、いろいろと頭を悩ましているんですが、 建築基準法を満たしていれば…もう止められないと…。 都の方でも、困っているんですよねぇ」
どうやら、業者側は、住民側の意見は全く 取り入れず、無視したまま、建築申請書を提出したようだ。 住民説明会は「建てますよ、皆さんがどう文句言っても」 というアピールだったのだ。
「じゃ、高さは30階のまま、隣接している家との スペースも60センチのままなんですね?」 「そうなんです。もう高さは絶対にこのままで行きたい、 スペースについては、本当は50センチでいいはずだと 言うありさまで…」 「えーーっ。10センチは思いやりってことですか?」 「そう、60センチにしたのは、コチラ側の配慮って。 そうでないと、商売にならないと言うのです」
しっ、信じられない… あの狭い土地に…高さ100メートル、30階、 隣の家との間が60センチのマンションが建つのだ… 企業にとっては商売になっても、 地域住民にとっては、何のメリットもないのだ。 (商店街は、少し期待しているらしいが…) それが、企業論理なのだ…。
「これから、どうするんですか?」 「ええ、実は、4回ほど都とも話し合っているんです。 でも、都の要請も聞かないし、景観審議会の意見も 全く聞かないので、お手上げなんですよ…実は」 「全部、無視しようとしてるんですね?」 「そうなんです、もうとにかく商売だからと」 「うーん……」 「景観審議会では、全く無視されたら、HP上に、 その業者の名前を公表すると言ってますが、 それも、法的な力があるわけではないので、 そんなことは、平気のようです…」 「全然平気なんですね、とにかく建てればいいと」 「そうなんです、とにかく建てると言ってます」
強引である。 全く怖いものなし!の業者達である。 企業は商売だから、何をやってもいいのか… そう…いいのである。 住民との折り合いをつけなくてもいいのか… 全く…いいのである。 建築基準法で守られているから、いいのである。 その法律の中でなら、何をやってもいいのである。
じゃ、住民側を守ってくれるものは何かあるか? …ないのである。 無力なのである。 署名も、反対運動も、何の法的な力はないのである。 業者側の企業倫理とか、お情けにすがるしかないのである。 そんなバカな…と思うが、現実はそうなのだ。
いくつか裁判もあるが、まだはっきりと住民側 勝訴は出てないし…(国立や、都立大の裁判など) 今まで住んで来た住民達を守ってくれる、 建築基準法に立ち向かえる法律は…ないのである。
何か、あるか…それを今、探しているのである。 しかし、現実はとても厳しい。 いったい、何のための法律か… 誰のための法律か…
最後に、私は渾身の力を込めて聞いた。 「あの土地に、怨霊とか、たたりとか…あります?」 「……聞いたことないですね。あったら、怖いですしねぇ」 その通りである。 こんな近くに、そんなことがあったらこっちも怖い。 しかし、背に腹はかえられない。 かえたくはないが…。
「……でも聞いてみます。何かあるかもしれませんしね」 とりあえず、何でも探ってみましょう」 などという結論になった。 こうなったら、怨霊でもたたりでも来い!って感じである。 …怖いが。
次の地域住民への説明会を9月初めに 業者側は計画しているらしい… なんとっ、その時に 「建築工事に対するお願い」をするという。 なんて図々しい! 図々しいにもほどがある。 紛糾間違いなし!
もちろん、出席します。
あっ、そうそう、 今日も業者関係者からの連絡はなし! あの、おじさんは、本当に関係者に話したのか? どうも…あやしい。 明日、また行って、 あのおじさんを見つけてみよう。
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